二学期が始まって一週間。

我が家の双子男子も、休みボケが抜けないながら、頑張って登校しています😊


夏休みはたくさん出かけ素敵なホテルにも泊まったりして、記録したい思い出がたくさん出来ましたが、キラキラ✨した話題の前に、ひとつ。

この夏に我が家で一大行事となった「昆虫飼育」の事を記事にしたいと思います。


※以下、幼虫の画像がたくさん出てきます。

苦手な方は回れ右でお願いいたします🙇


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事の始まりは、理科の授業のホウセンカの栽培から。

まだホウセンカを学校で栽培していて、鉢を家に持ち帰っていない6月下旬、、、私と息子達は毎週土日に、息子達&クラスメイトのホウセンカの水枯れを心配して、水遣りをしに学校に通っていました。


そんなある日、尾角をピコピコ振りながら歩く幼虫さんを、息子が発見!

「ママ、この幼虫、何の幼虫?」と息子から尋ねられたので、

「スズメガの幼虫だよ。蛾だけど毒はなくて、かわいい子だよ」と、教えてあげました。


その後日、学校から帰宅した長男と次男が「ママ〜、スズメガの幼虫、次男のホウセンカについてたから、取ってきた!うちで飼いたい!」と言って、手提げ袋を広げると、、、

中にセスジスズメの若齢幼虫が😳

一学期の理科では蝶の孵化から羽化までを学習したので、どうしても家で羽化まで飼育してみたい、、、と息子達が懇願するので、セスジスズメを飼育することにしました。

(旧ブログから読んでくださっている方はご存知かもしれませんが、私は幼虫の飼育を何度も経験している、昆虫好きリケジョですキメてる)



セスジスズメの幼虫は、尾角を振りながら歩く姿が愛らしく、ピコピコ虫と呼ばれ親しまれている幼虫です。

幼稚園や保育園などで飼育している事もあるそうです。

彼らは、ホウセンカの葉や、他にはヤブガラシなどのブドウ科の食草も好物としています。


夏休み前に持ち帰ったホウセンカや、セスジスズメの餌として公園で採取したヤブガラシなどにはスズメガの卵が産み付けられていたりして、、、最初は一匹の飼育から始まったのが、あっという間に我が家のセスジスズメの幼虫は20匹を超えてしまいました💦


↓3齡幼虫
大体3日置きくらいに脱皮を繰り返して大きくなっていきます。

↓脱皮して終齢虫に。
脱皮直後は顔も尾角も透明です。

↓脱皮した皮を食べています


↓終齢虫は大食漢で、どんどん大きくなり、、、

↓中には10センチを超える子も!

終齢虫になって4日目あたりから、蛹になる前兆として徘徊し始めるので、土と枯葉を入れた大きな飼育ケースに移します。

↓枯葉と土を口から吐く糸で繋いで蛹室を作り、、、

↓蛹室に潜ってから2日目あたりには、緑色の蛹に変態。(後に黒褐色になります)

↓蛹化から2週間前後経った頃、蛹から翅が透けて見えてきて、、、

↓蛹の殻を破って飛び出してきて、大急ぎで高いところに登り翅を乾かします。
猛禽類を思わせるお顔がとても可愛い❤

ジェット機を思わせる翅と太い肢体で、クールな姿✨
この体のおかげで、セスジスズメは何と時速50キロで長距離飛行をする、蛾の中のスーパーヒーローなのです。


彼らは夜行性で、夜に活動し、ホバリングしながら花の蜜を吸います。

寿命は数週間程度と言われています。


短い寿命なので、翅が乾いたら数時間後には夜空に放蝶してあげます。


放蝶する時はあっという間。

時速50キロだけあって、一直線に超高速で飛んでいき、数秒後には夜空に吸い込まれ、見えなくなっていきました。


ちなみに、セスジスズメは寄生バチや寄生バエの寄生率が高く、成虫になれるのはほんの一握り。

我が家も飼育した個体の3割しか成虫になれませんでした。(残りは寄生バチにやられていました) 


今回の飼育で、息子達は教科書に載っていないこと、、、脱皮の皮を食べる習性や、寄生などにより、生まれた個体数に対し成虫になれるものは僅かだが、それによって生態系のバランスが保たれている、、、などを学べたと思います。

それに、毎日幼虫の成長を気にかけ、私と一緒にお世話をして、良い情操教育になったと思います!


おまけ)

現在、セスジスズメの他に同じスズメガで、こんな子も飼育しています。


↓コスズメ 

↓ブドウスズメ