5月に入りました。
桜が咲き乱れていた近所の川沿いを散歩したら、低い視線に見事なつつじが延々と続いてました。
自らの葉を花で覆い被せてしまうつつじの勢いに感動すると共に、こんなに近くに咲いていたのに去年までは気付いていなかった事実にも驚きました。
さて、今朝は五月晴れの気持ち良い朝でしたが、通勤途中の電車のはす向かいに小学校の同級生が座っていることに気付きました。
彼は濃紺のスーツに黄色いネクタイを締め、遠くに富士山が見える景色をバックに静かに英字経済新聞(Wall Street Journal)を読んでいました。
一方私はそのとき、オレンジ色のポロシャツに白いコットンのブルゾンをはおり、TUMIのパソコン収納バックパックをランドセルのように背負っていました。
はたからこの2人を見れば、ひとりは外資系に勤務していそうな企業戦士、もうひとりは何をしているかわからない変なひと(花粉症マスクとサングラスが益々「変なひと」度をアップ)です。
たぶん、稼ぎも彼のほうが上で「勝ち組」、私が「負け組」に見えたことでしょう・・・
でも、私にとっていまの彼の姿は通過点でした。かつて企業戦士だった頃はやはりダークスーツに黄色(ゴールド=お金を象徴)のネクタイが大好きであったことをほのかに思い出しました。
ここ何年か、めったにスーツを着たりネクタイを締めることがなくなった私は首を絞めるようなネクタイが嫌いになっていました。毎日ラフな格好で仕事ができることに幸せを感じているのです。
ある意味、実業の世界からは一歩退いて気分は「セミリタイア」。今まで蓄積してきた経験と知識の切り売りをして収入を得ていますが、競争や勝敗からは無縁の世界。自分が人より少しだけ良く知っている知識と言語能力で仕事をしているので、無理をする場面がなく、ストレスとも無縁の世界です。
一流商社や外資系金融機関に働いている友人たちは、桁外れのお金を動かす仕事をしており、そこに伴うストレスも桁外れなものなのでしょう。「自分の失敗で会社に数十億円損させてしまった・・・」と言いながら胃腸を悪くしていたりします。彼らは一般的なサラリーマンよりずっと高い収入を得ていますが、当然その代償は払っています。
ダイナミックな職場環境で常に戦いながら自分を高めていく彼らの生き方は、人がうらやむ出世街道ですよね。そんな生き方はそれはそれで素晴らしいものだと思います。
でも、やぱり勝ち負けは主観でいいんですよ。世間の評価に任せる必要はありません。
自分が求めるライフスタイルを送れていれば「勝ち」ですよ。周りの人が何と言おうともね!