日本の国を豊かにする政策を作ることは実はそれほど難しくありません。

ただそれを実行するとなると、総論賛成、各論反対、さまざまな利害関係が入り乱れ、実行する時は大したものにはならなくなってしまいます。それを踏まえた上で、最善の策にするしかないのです。現在はそれすらも不十分です。まず最高の策を考えよう!そうすると、得するものと損するものが出てきます。強い政策にはお金がかかるものが多々あります。そうなると、まず財務省は反対します。しかも、ここは力があります。よって大体渋ちんで大胆な策にはなり得ません。満遍なくと言うのが通りやすい。結局月並みな政策となります。まず企画するものが、深い理解を持って、利害や派閥を超え徹底に話し合わなければならなりません。通常その時点で派閥や、支持する主義、思想、理論にそぐわないものは、受け入れない。財務省であれば均衡財政第一主義から離れられない、それがどんなに良いものであっても、反対ありきとなる。成長が見込めない分野の予算削減も、その利害関係者は、強く反対する。このように、結局日本を豊かにする政策の実現は阻まれます。

国の借金は、すべて悪い。という先入観で政策を作ってはいけません。いい借金と悪い借金があります。国の借金とは全体で見ればプラスマイナスゼロですから、単純に借金といういい方は、おかしいです。富がお金が右から左に移動、再配分され全体としてはプラスマイナスゼロですから、それ自体いいも悪いもありません。プロローグで説明した以下のとおりです。

①インフレが起こるのは、お金が余ってるかどうかよりも、消費が過熱するか、物やサービスが不足しているかどうかにかかっている。

②お金がある→働かない→物やサービスが不足する。

③お金がある→輸入に頼る→国が衰退する。破綻する。

④お金がある→消費が過熱する→インフレになる→お金の価値が低くなる→お金がなくなる→働いて稼ぐ。

⑤お金がある→他国に投資をする→他の人が働く→利潤を得る→技術がなくなる。優位性がなくなる。→輸入に頼る。→国が衰退する。

⑥お金がある→雇用増に投資する→貧困が減り国が豊かになる。

⑦お金がある→科学、技術や生産性向上に投資する→国が栄える。

⑧お金がない→物を買わない→不景気になる。

⑨お金がない→国が強くなるための投資をしない→技術や優位性がなくなる→国が衰退する。

⑩お金がないけど欲しいものがたくさんある→お金を借りてたくさん買う→インフレになる。

⑪戦争をして生産設備を壊す→物が不足する→インフレ要因になる。

⑫労働力を投入し生産を増やす。業務を効率化したり、技術革新をし生産性を上げる→供給が増えデフレ要因となる。

⑬誰かの借金は、誰かの債券。貸借(貸し借り)の総和は常にゼロ。国の借金は民間のお金(富)総和はプラスマイナスゼロ。

⑭国の借金を返さなくてもその事自体ではなんの問題もない。国の借金を返すかどうかは国が決める事。つまり国民が決める事。国が百万円借金をすれば民間が百万円増える。税金で百万円徴収すれば、国の借金が百万円減り、民間のお金が百万円減る。
⑮ただし海外に借金があれば、返さなければならない。返せない場合は、デフォルト(債務不履行)となる。国の借金が円建てであれば、円を発行し返せない事はない。ただ海外の人が日本に投資をしない場合、自国通貨に替えるので、円安となり、インフレ要因となる。