大崎菜 | Mirabilia

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手のかかるおフグ様と、食べることに貪欲なナチュラリストの生活。

時々母が送ってくれるものの中に、郷土野菜が入っている。

私が珍しいものを食べるのが好きで、いろいろと調理しているのを知っているので入れてくれるらしい。
初めて目にするものも多いが、どう美味しく料理するのか考えるのは面白いし、楽しい「挑戦状」である。

母自身、料理が好きな人で、調理師と管理栄養士の資格を持っていることもあり、腕と知識に秀でていることもあり、私も好きな領域なので子供の頃から手伝いつつ、自然に習得していったことも多かったように思う。

ということで、今回のネタ元は母提供である。



「大崎菜」は新潟県、魚沼地方の地菜である。

小松菜の一種で、もともと小松菜は関東で生まれたもので、それが新潟の大和町、大崎という場所で改良され、定着し、「大崎菜」という品種になった。

ちなみに、私は以前住んでいたのが小松菜の発祥、小松崎と呼ばれるあたりの場所で(ケーキ屋さんに小松菜スイーツなんかが売ってた)、高校の時は大和町で寮生活をしていたので、なんだか馴染みの地名である。


特に小松菜の一種という知識はなかったが、葉っぱが硬く、茎もシャキシャキとしっかりしており、小松菜を踏襲したやり方がいいだろうと最初はお味噌汁としていただいたが、煮びたしの方がより合うだろうと調理してみた次第だ。






ごま油、お出汁と、みりん、醤油、酒、鷹の爪(フグたちの水槽殺菌用ストックのを一つ拝借。貴重な国産)。


小松菜は苦味がなくてあっさりしているが、大崎菜は小松菜のシャキ感に菜花のようなほろ苦さが少しある。葉っぱがシワシワなので、出汁がよりよく絡む。噛んでいるうちに甘みも出てくる。
小松菜よりも味わいに深みがあって、美味いと思った。調味料の味に負けないし、ちょっとした癖も油を使うことでいいアクセントというか、旨味に変わる。

おひたしや味噌汁の方が一般的らしいが、地元では油炒めや一夜漬けになったり、郷土料理の「やくもち」(米粉を使った団子。具は長野の「おやき」のように、甘辛いキノコやきんぴらや菜っ葉、あんこなどある様子)に使われるようだ。


週末の献立。

大崎菜の煮浸し
コールラビとナスの味噌炒め
ぶり大根
カブの葉と根菜のお味噌汁
玄米ご飯






コールラビは、甘辛い味はそこまで合うわけではないようだ。中華かミルク系の洋風が無難。
玄米と合いそうということで作っただけだが。



玄米もイコール栄養食というわけではなくて、デメリットもあるのだけど、たまに食べる分にはいいでしょう。
良いとされるものでも偏って食べるのは良くないし、良くないものも、良いものと合わせて少量ならいいかと。
楽しんでいろいろなものを食べる、がモットーですしね!