昨日は友達に誘われて友達つながリの
女性のシンガーソングライターのライブに上野へ行きました
容姿もとてもセクシーな・・声までもセクシーなかたでした
上野の松坂屋で友達と待ち合わせ・・
上野広小路駅で降りればよかったのですが
以前と同じように上野駅から歩いて向かい・・・・
人混みの中を歩いていたら無意識に父の後ろ姿を探している自分に気づき・・・
今年の2月に亡くなった父に小さい時からよく連れられて家族で歩きました
父が入院する4ケ月前に家族で歩いたのも上野でした
上野公園~不忍池~松坂屋・・途中
「みつばち」で
アイス最中を買うのが常で
この近くを車で通っていても必ず車を止めて
「あれ食べるか?」と
アイス最中を買いに行くんです
最期の時だけ
「みつばち」のお店の中であんみつを食べ
父はアルツハイマー性認知症でもあったので
「こんな旨いものがあったのか」 ととても満足そうでしたが
喜んでる父を見ながら嬉しい気持ちとそれも忘れてしまっている現実に
切ない気持ちになったのを覚えています
父は生まれも育ちも東京で戦争の時だけ疎開したそうですが
渋谷も原っぱで、おかかをかけただけのお弁当を持って
お姉さんとよく遊びに行ったと聞きました
お姉さんも「あの頃は楽しかったわー」と先日言ってました
上野~銀座~皇居あたりは家族のブラブラコースでした
ブラブラの最後は今でいうデパ地下で好きなお弁当を買って帰ります
東京駅辺りはその頃
日曜日などは閑散としていて車を路上駐車していても大丈夫でした
大丸でのお弁当選びが楽しみでしたし
銀座の伊東屋さんの楽しさも
虎屋の羊羹が高いのも
木村やのあんぱんの匂いも
みんな父が教えてくれたものです
不二家はいつも素通りされたなぁ~
あ・日比谷の
松本楼もオイシカッタ
浅草の葵丸進のてんぷらも!(ここは父の仕事のお得意さんでした)
普段は作業着(自営業)ですが、お出かけの父は
帽子をかぶり 首にはスカーフ 靴はきれいに手入れされていて
アイロンのかかったハンカチ
背筋がスッとしていて真っすぐ線をキレイに淡々と姿勢良く歩きます
江戸なまりで「ひ」と言ってるのが「し」に聞こえます
字もとても達筆 几帳面
チョコレート 佐久間のドロップが好き
毎日 車通勤でしたが「母にナイショな!」とジャンパーのふところから
生まれたばかりのマルチーズの仔犬をそーっと出してニコニコ
「車の運転する時もふところにいれてたのかなぁ」
犬と子どもが大好きなお洒落で茶目っ気のある父でした
そーんな事が一気に走馬灯のように頭を駆け巡り
「もう、居ないんだよっ」と思ったけど
上野の空に向かって父を呼んでいました・・
なみだが出そうになったとき
待ち合わせの友達から電話がなり
「いま、どこー? あー居た、居た」

じわーっとしたなみだはひっ込み
友達と歩きだす
「ひとりじゃなくてヨカッタ」
ひとりだったら 思い出に追われて帰りの電車に乗っちゃったネ
ライブの歌のなかで
「どこから来て どこへ行くのか」というフレーズがあり
親子でいられたことに
今さらまた感謝する想いでした
と、もうひとつ・・
双子の姉もこんなことを思い出すんだろうか・・・
今日、遊びに来るそうなので聞いてみようかな?
泣いちゃいそうだからやめようかな~
最後までお付き合いいただいて
ありがとうございます
