前回お話しした、現在男子中学3年生になった卒業生との話。私は小学校の支援員になって1年目、その子が小4の時から関わってました。
小学5年の1学期と2学期は調子良く、元気モリモリで登校するも、3学期からは調子が落ち気味で、休みや遅刻が目立ってきた状態からの、6年生への進級。
私はその子に元気になってもらいたく、誕生日にカードを渡そうと決めました。
でも、私からもらって嬉しいかな。
ウザいって思われるかな。
でも誰でも誕生日お祝いしてもらったら、誰からでも嬉しいはず!
その子が喜ぶのはどんなカードかな。
そこで私は本屋に行って、その子が大好きな男性アイドルの写真の載ってる雑誌を買ってきた。
そして、アイドルの写真を何枚か切り抜き、カードに貼り、
『誕生日おめでとう。オレみたいにカッコいい大人になれよ』
と、アイドルからのメッセージ風にしてみた。
私からだと、もらっても微妙な気分になるかもしれないけど、好きなアイドルの写真があると、嬉しいんじゃないかな。。。
ドキドキして、その子のランドセルに、カードを忍ばせ、『ランドセルに手紙入れといたよ〜』と伝えた。
数日後に、どうやら喜んでくれて、自分の部屋の壁に貼ってくれてることがわかった。
良かった〜!
壁に張ってくれてるなんて
アイドル君の力、結構効いたみたい
成功、成功
ところが、その後、その子の調子があまり良くない時に、カードの話になり、
『あのカード、アイドルの写真だけ切り取ってあるけど、あとはビリビリに破ってもうないよ!』
と彼の口から聞いた。
え〜でも、ま、そんなもんか〜
一瞬でも喜んでくれたから、ま、いいや〜
と自分に言い聞かせる
それから、いろいろあり、卒業間近という時期に、不登校が続いてしまった。様子を見に特別支援担当の先生が家庭訪問。そして、帰ってきて先生は私に言いました。
『みかづきっこ先生の手紙、アイツの部屋に貼ってましたよ〜』