ここでは、私が愛着障害の本を
読んで得た事を元に
どのように支援するようになったかを
お話ししたいと思います
愛着に問題を抱えた子供は
感情が育っていないために
ほめる、おだてる
叱る、言い聞かせる
人の気持ちをわからせようとする
どれも上手くいかないようです
感情が育っていないから
こーゆー行動したらこうなるから
次はこんな風にやってみよう
こうならないようにしよう
と思えないらしいのです
どうすればいいのか?
キーパーソンとなる人が
その子の気持ちや
その子のいろんな情報を理解し
「この人はオレの事をわかってくれている」
と安心させてあげる
「どうせオレの事知らないくせに 」
と思われないように
その子主体でありながら
主導権はこっちが握っておく
常に先手を取る
そうする事で、
信頼感や安心感が得られる
そして感情は教える
支援員と言う立場のもとで
私にできる事を考えて
私がやった事、それは
なぞなぞを出す です
「とってもおいしいのに
臭いと言われる野菜は何?」
「飲むと怒られるジュースってなーんだ?」
などなど
答えられそうなものを選びました
こっちから主体的に関わってるし
その子も必ず乗ってくる
私が主導権を握りながら
楽しい時間を一緒に過ごせる
朝10時半ごろに登校
自分のしたいパソコンを
やりたいと主張したり
ボール遊びをやろうと
誘ってきたりするので
タイミングを見計らってなぞなぞを出す
基本ツンデレだから
「はあ〜」
とダルそうにはするけれど
実は楽しんでるよね〜
勉強が嫌いというよりも
わからない事が不安?
わからないけど頑張って解いてみよう
という気になれない
でも、子供って、分かる事は
どんどん答えたい
もっとだして!
となる
うまく行くと少しずつ
知能的な計算クイズを出したり
太陽の表面温度は?
とか振ってみる
興味なくても答えられるように
3択にする
ちなみにその子が6年の時に
調子が逆戻りして
また教室に入れなかった時にも
クイズ療法をしていたが
ウチの家族(夫、大学生、高校生)
(進学校に通ってはいたが)
が解けなかった問題を
1分位で解けちゃいました
「すご〜い
うちの家族、誰も解けなかったのに」
「先生んち、大丈夫〜」
な〜んて言われたりして
頭の回転いいから
勉強したら楽しくなるのにな〜
と思ってました
話は4年の最後の頃に戻り
なぞなぞにプラスして
一筆書きが私たちの中で流行った
5 × 5位の方眼の中を
一筆で迷路のように進んでいくゲームです
前の晩に私がアプリでゲームを解いて
それを手書きで紙に書き写して
その子に手渡してました
これが何故かハマったんです
どんどん進むから
どんどんやりたくなるみたい
私達のお決まりルーティンみたいに
なってました
もしかして、登校時間が少しづつ
早くなってるかも〜
ある日、私が学校につくと
教頭先生から
「今日は、初めて登校班できたんですよ〜」
と、とても嬉しそうに報告してくださった
へーえと思い、
いつも過ごしてる特別支援教室に向かうと
その子の方から私に駆け寄ってきた
「先生〜これできるオレも作ってきたよ」
私が毎日手作りしていた
一筆書きの問題を
彼も母親にアプリをダウンロードしてもらい
自分で進めて
難しい所を私用に作ってきたのだった
それを早く私に渡したいが為に
朝ちゃんと起きて
登校班できたんだー
きっとそういうことだよね
こころが届いたーーー
そう思った瞬間でした
その日から、その子は登校班で
来れる様になりました
読んで下さり
有難うございました