私は自閉症スペクトラム

の疑いのある子を支援しています


前回も書きましたが、

自閉症の子は


指示が通らない

人の話が聞けない

皆と同じ行動が出来ない

人の気持ちを想像するのが苦手

いつもファンタジーの世界にいる

自分の興味のある事しか興味を示さない


という傾向があるそうです






支援している子を理解したいと思い、


自閉症のともだちを理解する本

原仁+高橋あつ子 編著


を読んでみました


書かれてあるのは


自閉症とは、

原因不明の脳の成熟障害

その特性ゆえに

生活しにくさや、学習しにくさを抱えている


その特性を知らないと、周りは、

奇異に感じたり、不安に思えたりする

そんな周りの理解不足が

彼らの生きづらさに追い討ちをかけます


彼らの特性を

直すべきもの

として捉えるのではなく


彼等のユニークな世界を理解して

共有できる世界を広げよう

そして不適切な対応を減らし

共に過ごせる

成熟した社会を実現しよう


という考えかたでした


そして、たくさんの実例が書かれてあり、

とてもわかりやすかったです


その本を読んで私が実践した事は↓


授業中でもいつでもどこでも

好きなワンピースの話しがとまらない

→わたしもワンピースの話題を共有する

 休み時間に沢山話し、

 今からは授業だから担任の先生の

 お話を聞こうねと促す


字を書くのが苦手で

どんどん大きく、ぐちゃぐちゃになる

→書く前に大きめのマス目を描いてあげる


給食の準備ができない

→絵カードを作り、準備を順番通り

 箇条書きに記す


体育の集合の時間ソワソワしてる

→体育の〇〇先生のお話を聞くよ と

 具体的に誰の言う事を聞くか伝える


授業中、皆と違う事をひたすら続けて

やろう!と言ってもやらない時

→クラスの皆んなは今これやってるから

 次はこうなるんだけど、

 〇〇君は1人だけやらないと、

 その次も出来ないけど、やらないの?

 と言うと我に返ってやり始める


ノート取りも、なかなか進まない

→あと3分で仕上げるよ〜

 いくよ〜!よ〜い

 チチチチチ 10秒経過〜

 と臨場感をもたせるとやる


教室移動の時も話しが止まらない

→ここからあそこのドアまで

 先生と、どっちがしゃべらずにいけるか

 競争ね! よ〜い!

 と言うとニヤニヤしながらも

 一言も発せずに黙れた


そして、私からは、

ワンピースのキャラクターを

1日ひとつ覚えて発表しています

その子は私に悪魔の実を

1日ひとつ教えてくれています


私から、彼のファンタジーの世界を共有して

もっともっと

関係を築いて行こうと思ってますウインク