【ハワイ島・プナ】近況報告:9月18日 | ハワイ島 写真撮影 写真教室「三日月カメラ」「三日月写真教室」

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たくさんの方にご心配をおかけしております【ハワイ島・プナ】の近況についてご報告させていただきます。

ここ数日、日本からのお客様の「ハワイ島訪問」そのものに対するお問合せや、ご予定の変更・キャンセルについてのご連絡をいただいております。

これは私自身の言葉足らずだったな…と反省しきりなのですが、結論から先に申し上げますと、



ハワイ島は安全です。
ご予定の変更やキャンセルの必要はありません。



たしかに、今現在もハワイ島・プナ地区では溶岩流が迫りつつあり、今後のための対策がされています。

このままだとパホアの町や、プナ地区とヒロを結ぶハイウェイ130号も溶岩流で塞がれてしまうかも…という状況です。

ただ、キラウェア火山の溶岩流はとてもゆっくりで、1日に250mほどずつしか進みません。ですので、私たち住人も避難等の準備期間をたっぷり与えられています。

これはつまり、私たち住人だけでなく、行政にも準備期間が与えられているということです。
ハイウェイが塞がれてしまった場合の他の道の確保や、塞がれてしまった道よりも奥に住んでいる人たちへの対策など、カウンティ(郡政府)を始め、Civil Defence(民間防衛)がちゃんと対応してくれています。


日本の方から『「プナ方面では火山灰も飛んでいるらしい」と聞いた』というお話を聞いた時には『これが「風評被害」というものか!』と驚きました。

そんなものは飛んでいませんし、プナの住人は来るべく時に向けての準備をしつつも、いつもと変わらぬ生活を送っています。

とあるネットの媒体では
「火の女神がやってくる!」
…と、「ビートルズかよ!」とツッコミを入れたくなるような、なんとも脳天気なタイトルでこの状況について報じていました。

最後には「開発が進む地域なので、ペレの怒りを買ってしまったのでしょうか…」とも。

私たちプナの住人が言うならまだしも、そうではない人にとっては明らかに他人事で、興味本位のみで書かれ、何の対応策や解決策も示されていない記事に、少なくとも私は傷つき、腹立たしくも思いました。

こうした記事もまた、みなさんの不安を煽っているのだと思います。


もう一度言います。



ハワイ島は安全です。
ご予定の変更やキャンセルの必要はありません。





たしかに、プナ地区には今、溶岩流がやってきています。

ですが、住人たちの準備と対策は着々と進んでいます。
もしかしたら、溶岩で家をなくしてしまう方も出てくるかもしれません。
でも、それを黙って見ているわけでは決してなく、引越しをするなり、大事な荷物を移動するなりの行動を起こす時間の猶予は与えられています。

そもそも、この地域に住み始めた時点で、いつかこんな日がくるかもしれないということは理解しています。
そうではない人もいるかもしれませんが、ここに住むということは、つまり、そういうことなのです。

そして、ハワイ島の他の地域にはこの溶岩流の影響はありません。

溶岩流の飛び火による火事もなく、溶岩が流れ、溶岩が直接触れた物だけ(今のところは森の木々のみ)を燃やしています。


今プナが置かれている状況が「大したことはない」と言っているわけではありません。これは間違いなく、有事の大変な状況です。

でも、このせいでハワイ島を避けないでいただきたいのです。
このせいでハワイ島を訪れてくださる方が減ってしまうことが、私にとってはとても悲しいことなのです。。。

ほんとうに、プナ地区以外はぜんぜん大丈夫なんです。
…ていうか、ここでさえ、大丈夫なんです。
何かがあったとしても、住人同士で助けあって行くことができる地域であるのは、先日のハリケーンで証明されています。



みなさんに、今のプナとハワイ島の状況が上手く伝わればいいのですが…。




ハワイ島でお会いできますことを楽しみにお待ちしております。

2014年9月18日
三日月カメラ・石川結雨子