江戸の洒落者たちに人気の袋物屋、

神田の三島屋は“お嬢さん”のおちかが一度に一人の語り手を招き入れての変わり百物語も評判だ。

 

訪れる客は、

村でただ一人お化けを見たという百姓の娘に、

夏場はそっくり休業する絶品の弁当屋、

山陰の小藩の元江戸家老、

心の時を十四歳で止めた老婆。

 

待望の最新作は冬に贈る怪談語り、変わり百物語。
鬼は人から真実を引き出す。人は罪を犯すものだから。不思議な話に心がふるえ、身が浄められる。
 

亡者、憑き神、家の守り神、とあの世やあやかしの者を通して、せつない話、こわい話、悲しい話を語りだす。
 

「もう、胸を塞ぐものはない」それぞれの客の身の処し方に感じ入る、聞き手のおちかの身にもやがて心ゆれる出来事が……

第一話 迷いの旅籠
第二話 食客ひだる神
第三話 三鬼
第四話 おくらさま

 

 

 

 

韓流ドラマを観たりだったので

読み終わるのに

また数か月経ってしまいました。

 

宮部みゆきさんの時代小説は面白く

外れがないと思っています。

 

こちらの百物語もついに4巻目

続くのも分かります。

 

この4編の中で印象に残っているのは

最後に読んだ「おくらさま」です。

読み終わって時間が経っていないからと思われるかもしれませんが

この作品は今までと違い

聞いて聞き捨てではなく

お話に出てきたお店を探すという作業があったからです。

これは今までになく

約束に反しています。

でも

そうしなければならない訳があり

やらなければこのお話は終わらないのです。

 

最初のお話の「迷いの旅籠」も心に残っています。

 

すべて何かしらの”あやかし”が関わっているのですが

それは人の心にある何かではないかと

思わせられます。

この中では「三鬼」でしょうか。

 

おちかの心がやっと癒され

人間らしい感情が芽生えてきたところに

悲しい別れがありました。

しかし新しい出会いもあったのでこれからその新しい出会いが

どうなるのか楽しみだな~と

もう思っていますよ^^

 

ひだる神

もし漫画だったら可愛いだろうな^^

食いしん坊な神様^^