ガンになる前は、「ガン患者=いつも深刻な面持ち」と、私も思っていたかも。
でも実際、自分がなってみるとそうでもない。
と言うか実生活は引き続きそのままなので、
ガンであっても、普通に家事や子育てをして、過ごさねばならず
毎日、ブルーに浸っていたら家庭が回らない。
昔から仲の良い東京の友達とLINEをしてて、友達が
自分のお弁当を娘さんにチェックされ
その野菜の少なさに
「病気になるよっ!」と怒られたけど
関係ないよねっ⁉と。それに
「うん、関係ないよ。私、野菜大好きで健康的に生きてきたけどガンになったから。」と返すと
「…コメント返しづらいわ…」
でも、全然嫌味でも、わざとでもなく、もともとあっけらかんとした性格だし、
ちょっと「毒はくキャラ」だし、W
それがガンになったからといって、いきなり暗くなったり、真面目にキャラ変したりもない。
どんなでも、私は私。
先日も放射線治療の順番を待っていたら
二人の私より年上の女性が楽しそうにお喋りしてて、
「あと10年生きたら、もういいな。あと10年くらい楽しめたらね。」「そうそう」と言っていた。
多分、子供も、その学費の工面からも解放されて、残りの自分の人生を自分のために
使っているくらいの年齢。
つい、私は身近には「ガン友」いないので、その人生の先輩の会話に加わりたいくらいだったわ。
今月の終わりには東京の友人3人が来て、皆で夕方の海を眺めながらの
小田和正のコンサートに行くんだぁ~
最初はさほど興味もなく、小田さん好きな友人に誘われて行きだした、このコンサートだけど
はや、何回目になるんだろう。
夕刻の日が沈んでいく景色は、とても綺麗で、その都度、色々な私の思い出となっている。
先回は友人とではなく、旦那と息子と息子の野球の試合後に行った。
(試合後の息子を速攻で、行きすがらの温泉で汗を流させて着替えさせて…。その次の日も試合で。W)
今年はいつもより更に思い出深いものとなるだろう。
誘われた時の私は、まだ抗がん剤も始まってなく、その先の放射線治療の真っ只中の時期に
行けるのか心配はあったけど、
常に「明るい未来を楽しむ私」でありたかった。
ガンになった私に会いに来るための口実なのか、
いつも通りに、ただ小田さんのコンサートに来るだけだったのかも、それは知らない。 W
でも、そんなことはどうでもいいのだ。
心地よい音楽が流れ、傍に気の置けない昔からの友達がいて、いつの間にか夕陽が落ちて、
やがて花火があがる…その時間を楽しもう。
そして、それが「あの2018年の私の思い出」となるはず。
ズラと帽子のW被りの夏の思い出…私はきっと忘れない…W