病理検査の結果を聞きに大学病院へ向かった。
今日の予約時間は13:00から。
もう気が気じゃない。
今月は本当にツキがなかった。
落ち込むことばかりだ。
仕事では凹むことやミスばかりでもう辞めてしまいたかったし、夜になると不安が押し寄せる。
娘に話すと、「もう、仕事やめなよ。あの時はずっと家にいるママに腹が立ってあぁやって言ったけど、部活あるから、帰ってもどうせママ、家におるし正直、辞めてほしいなーって思ってたとこ。」と言われた。
結婚して11年。私はずっと専業主婦だった。
思春期に入った長女に「ずっと家におるだけのママにとやかく言われたないわ!」と、言われお風呂で泣いた。
思えば、一心同体のつもりで口うるさい母親だったのだろう。
ただ、当時、私は全ての時間を家庭の為に費やしていたのでその言葉はとても悲しかったのだ。
「ママ、本当に家におらんでもいいんやな?」と、脅しのつもりで受けた事務の仕事から採用の通知が来てもうすぐ3年。
ミスは多くて迷惑ばかりかけるし、後から入った人も次々と居なくなって餞別の品のレパートリーばかりが増えていく。
もう、いなくなってしまいたかった。
良いこと、全然ないし、きっと、今回の結果もアウトだろう…
そう思って受診した。
まず、血液検査へ通された。
…血液検査?
そんな文字は予約の際にはなかったものだ。
沈んだ気持ちで血液を採る。
診察室の前で待つ間、私は検索魔だ。
“病理検査結果 血液検査”
安心が欲しかったのだが、よくわからなかった。
番号が表示され、診察室に入った。
「病理検査結果、全て取りきれていたので、これから3ヶ月に1回の通院を1年間していただいて、何もなければがん検診に戻ってもらえますよ。」
この1ヶ月の中で一番良い日になった。
欲しかった“安心”だ。
嬉しい気持ちで主人の口座の通帳記帳をしてボーナスの確認をし、院内のパン屋でパンを買った。
今度、神社へ御礼参りに行こう。
きっとこれから、いいことがあるはずだ。