水商売というのはコップに浮かべた1円玉のようなもの。
並々と水を張りその表面張力で浮かぶ1円玉。ちょっとでも何かあれば沈んで2度と浮かび上がることはない。
風俗とは文字の通り風の如く。
吹けば消える蠟燭の灯火のようなもの。しかも世間一般の男女とも需要はあるクセに隠したがり忌み嫌われるモノ。
この似たようで異なる2つの業界は交わる事はあれ決して混じりあうことはない。
このような業界に四半世紀どっぷりと浸かっていると俗に言う『一般社会』などと称する所には戻れる訳もない戻る気もない!
何故? そりゃ慣れもあれば収入があるから!!
残念ながらお給料をもらいながら陰で愚痴と文句を散々タレながらと働くなんてとてもじゃないが不可能だ。
社会構造はピラミッド形状、とよく例えられるが、実際はその下に逆三角形がある。
底辺以下があり、菱形になっているのだよ、うん。
沈み切って上を見上げれば世間様、人間様というものがよく見える。
それこそスカートの中身なんて丸見えさ!隠したい部分がよーく見える!!
ここ数年、何の気が向いたか『貧乏臭く醜い』外見を楽しむようになった。←これが実に面白い!!!
人とはまず外見によって左右される。 無意識のうちに服装や所持品によって相手を格付けしているのだ。
人と会う際には気遣って『貧乏臭く醜い』服装を心掛ける。これによってさらに人が見えてくる、って寸法だ^p^
そんな醜いババアにも心より良く接してくださるお人は本物、心豊かな人物。 真に有難い。セノビーだった頃に知り合った人はこのような格好で会うとまず驚かれる。そして本質が見えてくる。 しかし、ここで気をつけなければならないのは自らの恰好に飲み込まれない事!
うっかりすると訳もなく半端ない劣等感に襲われ捻くれた思考状態になってしまう。アブナイアブナイ!
若い頃に六本木の街角で見た車に憧れを抱きいつか自分のモノにする!してやる!と決意、長年かかって買えるだけのお金を貯め(ローンなんて組めるような人種ではない!)現金をリュックに詰め、ワクワクしながらディーラーにノコノコと行ったことがある。・・・結果、自動ドアをくぐった瞬間に冷たい視線が。すみませ~ん、と声を数度かけても無視。ここで引き下がる訳にはいかない、近所にあるような車屋じゃないのだから。 それにディーラーにて冷たい態度をされるのは初めてではない! リュックを背からおろし、カウンターに札束を積み上げると慌てて営業が走り寄ってきた。「こちらへどうぞ!お飲み物はいかがですか?」←爆笑したいのを堪えるのがやっとだった。
今思えばこれが『貧乏臭く醜い』スタイルに嵌まる切っ掛けだった。
少々金回りが良くなり思いあがりだらしなく愚かなオツムを冷まし目を覚まさせてくれた一件だった。
さらに調子こいて別メーカーの車を買いに行った時はうっかりした。その『憧れの車』でディーラーに乗り付けてしまったのだ。 ・・・失敗も大失敗、面白い事は何もなかったのである。
そんな大失敗だった我が愛車、人一倍のこだわりがあって極力人を乗せるのは嫌だ。人を乗せる為に苦労して手に入れた訳ではない! そんなことから横に乗せるのはお犬様だった。特別な事情がない限り家族でも乗せたことはなかった。
先代愛犬は「お出かけしよう!」と声をかけると目をキラキラさせ、助手席に座らせると楽しそうに風景を眺め、最高の笑顔でニコニコとしていた。決して乗り心地の良いような車ではないのに。 思い出がありすぎて愛車を眺めるのも辛く、・・・亡くしてから一度エンジンをかけただけしかない。
ずっとそんな時間が続くと思っていた。いつも「2人の残りの寿命を足して2で割って、同じだけ生きようね!・・・でも3日だけ私に長生きさせてね!」と話しかけていた。
愛犬が倒れ、老齢からくる症状なのがわかっていても・・・ 延命処置をしてしまった。それが苦しませる事になるのはわかっているのに。
現在の『我が息子』になってくれたパグは本当に不思議な縁によってお迎えさせていただいた。 まず、外見に何ら遜色はなく寧ろ標準以上に可愛くその血統は紛れもなく良血。性格も明るくてとても可愛らしい。なのにも関わらず生後半年になるまで生家に残っていた。 同じに産まれた姉弟犬が『先代愛犬を同時期に亡くしている』ご家庭に迎えられている。しかもご近所さん!
これはアッチの世界で知り合い仲良くなった先代達が共謀して引き合わせてくれたご縁に違いないでしょう。 間違いない!!!
そう感じると先代達がしたり顔でニヤッと笑っているような気がする。
『ご縁』に感謝、ひたすらに感謝。



