地球を遊ぶためのツールは無限にある。

 

三河屋幾郎は、地上だけでなく水面も行きます。

 

カヤックを始めてやったのは長野の木崎湖。10年以上前の事。

 

旅の通りすがりで湖面に寄ったら、面白そうなのでやってみたらハマった。

 

以来、十勝川、奄美大島など、面白そうな場所で借りながらカヤックを楽しんできた。

 

(十勝川)

 

(奄美大島)

 

だけど、カヤックはいつもレンタル。大きいし、保管もままならないし、なにより出動回数が少ないから保有するのは無駄。ずっとそう考えていた。

 

そんな折、原付二種、つまり125cc以下の小型オートバイで旅をするようになって、川もいいなあと思い始めていた。だけど組立タイプ、つまりフォールディングタイプは大きいし重い。ちょっとブリちゃんには載りそうに無い。

だがしかし、時代は進んだのだ。インフレータブルタイプという軽量小型モデルが近年の人気というので、俄然興味が湧いてきた。

 

今回は、モンベル主催の「カヤック体験会&ツーリング 旧中川」というのに参加したのだが、フォールディングタイプのカヤックをイチから組み立てるのは初めてだったから、興味津々。だけど、インフレータブルタイプが今回無かったのは、ちょっと残念。

 

カヤックって自転車に似ていて、乗り方が分かってしまえば、だれでも、いつでも乗れるのがイイ。

 

転覆しいた時がヤバいんだけど、沈まないように浮力十分なライフジャケット来てるし、脱出の講習も以前受けているから大丈夫。

 

エスキモーロールと呼ばれる、乗ったまま転覆から回復する高度な技もあるんだけど、習ってないし、使おうと思っていないので、お気楽水上アメンボに徹するのだ。水の上を行く感覚は新鮮だしメッチャ楽しい。

 

なにせ渋滞が無い、横暴な黒い車とか威圧的なトラックとか、訳わかんないおばちゃんとか、フラフラ走る子供車とか、信号無視の老人とか、目を光らせる警官とか、一切いないので超自由で安全。

 

さて、河川利用というのは法律的にどうなんだろう。

実は相当自由に使えることをその筋の達人、つまり河川でフリーキャンプする猛者に以前聞いたことがある。内容はこうだ。

  • 日本国民は河川を自由に使える
  • キャンプはどこでもOK
  • ただし、公園などの特定エリアはその団体の管理下にあり、そこの指示に従わなければいけない

これだけ。楽っしょ。

 

河川は管轄が国交省だから、警察も手を出せない。だからブルーシートおじさんたちを警官は撤去できない。

 

その他には、漁業組合なる地元に踏ん張っている利益集団もいるから、一筋縄ではいかないのだが、基本は上記のとおり。だから、文句を言って来たら、

 

「すみません、耳が不自由で聞こえません」

と言いましょう。(うそうそ)

 

最近はやりの「シェア・ザ・ロード」ならぬ「シェア・ザ・リバー」ね。税金払ってんだから。

 

 

まあ冗談はさておき、実質的に河川は自由に使えるということを、この日のインストラクターも認めていた。

 

だから、どんどん河川に漕ぎ出そう。

 

漕ぐという同じ動詞を使う乗り物、自転車の鉄人としては、こっちの乗り物も制覇しなければと鼻息荒く旧中川に漕ぎ出したのである。

 

太陽さんさん、もう、気持ちいー!

 

普段はこの河岸をマラソンしたり散歩したりするくらいだったが、人間アメンボ集団をいつも羨望の眼で見ていた。やっと自分の番がやって来たという感じだ。

 

川のルールは、いたって簡単。右側通行、それから大きい方が勝ち。つまり小さいカヤックは譲らなきゃいけない。それだけ。

 

重さはパドルからライフジャケットを含めたフルセットで15キロくらい。だからなんとかブリちゃんに載せて全国走り回れる。

これで新しい旅のツールが手に入りそうだ。

 

今回乗ったのはフォールディングタイプという、骨組みを組み立ててカバーをかける古くからあるタイプ。こいつは組立にコツがいるし、大きくて重い。

 

私が狙っているのは、近年急速に人気を博しているインフレータブルタイプ。これは簡単に言えばゴムボートの細長い版だ。空気入れるだけだから準備も片付けも超簡単で短時間。そのうえ小型軽量。最高なのは安いことと、ひっくり返らないこと!

 

もちろん100%ひっくり返らない訳ではなくて、「超安定してます」ってくらいなんだけど、その気になれば簡単にひっくり返る今あるタイプとはレベルが違うみたい。そりゃそうだ、原型はゴムボートだからね。

 

こんな格好してます。

(モンベルのHPより借用)

 

モンベルの良いところは、こいういうイベントに参加すると、参加費用と同額をクーポンにして、カヤックを買う一部にしてくれること。

 

つまり、買う値段で体験コギコギも無料で出来ちゃうと言う有難いシステムを提供しているのだ。やるわね、モンベル。

 

人間用アメンボ、 飼い始めたら報告します。

 

シーカヤックもやってみたいなあ@三河屋幾朗