昨日はフットサルの最終日でしたが、次女の咳がひどいのでお休み。
長男には、
「もし行きたければ行きは頑張って1人で行ってもらうけど、帰りは迎えに行くよ」
といったのですが、
「まだ無理」
だそうな。
そりゃそうか。
片道1.5kmの道のりを自転車で行かせるのはこちらも心配だしね。
長男は校庭開放に行って友だちと遊んでくると喜んで家を飛び出して行きました。
長男帰宅からここまで3分w
めまぐるしすぎwww
* * * * *
校庭開放は4時までなので(日が暮れるのが早いとはいえ短すぎ)
校門まで迎えに行って、
そのまま長女のお迎えに行って、
帰り際にフットサル最終日のご褒美のアイスを買って。
お家でのんびり。
途端にリビングで寝だす長男
よく動く子なので、いつも帰ってくると体力が尽きて寝てしまう。
あと二、三年したら、
こんなこともなくなるかなあと思いつつ、
頼む、宿題はやってくれ
長男はなんとか夕食前に起きて、
夜は時間があったので、久しぶりに長男長女とカルタしました。
* * * * *
今週はおこもりな日々だったので、久しぶりに読書がはかどりました。
図書館で借りてた、
- 不思議な少年
- オリバー・ツイスト
以下、あらすじネタバレもあります。
山下和美さんの『不思議な少年』。
腐るほど漫画読んできた私のベスト10に入るほど好きな作品なのですが、
原典があったんだ〜! と今更知りました
作者は『トムソーヤの冒険』で有名なマーク・トウェインです。
(私が読んだものは死後、編者によって継接ぎで作られた話のようですが)
本当の残酷さとは何かを少年テオドールに問い続けるサタンと、
その言い分を半ば理解しつつも人としての情を捨てられないテオドールが、
「人間」というものを嫌という程あぶり出してくれます。
サタンの造形ですが、テオドール(人)側からすると魅力と残酷の塊です。
人間である作者が人間的でない考えを持つ人に非ざる者を読者に納得がいくように形作れることにまず感動。
知識はもとより、普遍的なものを感じ取る力、洞察力、想像力、創造力・・・いろんなもの駆使しないとできない。
作家ってすごいなとつくづく思います。
話は全体を通して人というものに対して悲観的・絶望的なので人間にとっては始終救われない話なんですけどね。
でも常に立場を揺るがせず圧倒的優位に立っちゃうサタン、面白かった。
山下さんの話では、サタンはもうちょっと人に歩み寄ってたからw
読んでよかったです。
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『オリバー・ツイスト』の舞台は19世紀のイギリス。
孤児として虐待されながら育った主人公オリバーが上流階級のおじいさんに拾われて、自分の身の上を知っていく・・・というお話。
『小公子』に話の筋が似ているなあと思いましたが、オリバー・ツイストの方が古い作品みたい。
上流階級はひたすら美しく品行方正で慈愛に溢れ、知恵のある存在。
一方で貧民(中流階級も)はあらゆる意味で汚く、卑屈で嘘つきで罪を犯す存在として描かれます。救われないくらい醜悪だし、現に作品中では一切救われない。
その生活ぶりや行動言動の描写は生々しく、逆に生き生きとすら見えます。
オリバーは救われたかと思いきやまたどん底まで貶められて、
あーもうどうなるの、とどんどん読んでしまいました
100年どころか200年近く前の作品ですが、次々にオリバーに訪れる苦難といい、悪役たちの満足いく悪役っぷりといい、エンタメ感&スリル感満載。
しかし上流階級の人たちと交わる章は、息抜きにはいいのですがふわふわしていてイマイチですw
オリバーはいいんです。
人に愛される美しい容姿と逆境にも汚れない魂があったから。
そして、上流階級とたまたま出会えたから。
幸せになれた。
でも「偶然」がなければどうしたってそこから抜け出せない時代。
オリバーの影にどんなにあがいても救われないたくさんの人の姿が見えました。
運命に翻弄され続けながらも最後はハッピーエンドを迎えた少年に快哉を叫ぶなら、その過程で少年をいたぶり続けた人たちがどうして生まれたのか。
それも併せて考えよと訴えている、そういう作品なんだと理解。
たとえ貧しくてもオリバーは美しいままだった。
貧しいことが悪じゃない、人間が悪じゃない、では何が悪なのか?
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久しぶりにじっくり本読んでもっといろいろ読みたくなりました。
図書館にまた行かなくては。
読書っていいですね