常滑(とこなめ)市の城と史跡巡りに行ってきました!常滑市は、かつてにっぽん城まつりが開催されていた国際展示場や中部国際空港・セントレアがある海沿いの町。ここに浅井長政三女・お江(後の崇源院)ゆかりの伝説が残っています。
大野城落城
浅井長政の三女・お江は羽柴秀吉の命により、知多大野城主・佐治一成に嫁ぎます。しかし佐治一成は小牧・長久手の戦いで徳川家康に味方したため改易。お江も離縁されます。その後、大野城も敵に攻められ落城したといわれています。
お江の計略
この時、お江は佐治家にゆかりのある蓮台寺へと逃げてきて、正面からではなく門の側にあった小さな門から境内に入りました。その門はその後開けられることはなく、あかずの門となります。
また追手を欺くためにお江は一計を案じます。井戸の近くにあった松に衣をかけて、そのまま逃走したのです。もし敵が来たら、井戸に身を投げたとお見込み、追撃を諦めさせる策略です。
松はどうなった?
さて、その蓮台寺の松ですが、現在は枯れてしまいもう無いです。側に二代目の松みたいなものが植えてあります。
なぜこの話ができたのか?
今回紹介した逸話は史実ではありませんが、地元では当たり前の様に語り継がれています。ではなぜこの様な話が伝わっているのか?これは私の推測で仮説ですが、蓮台寺の逸話は、大野城が落城した時、大野城にゆかりのある別の女性が似たような事をして、それがお江に紐づけられたのではないかと思います。
その理由は、各地にこの様に有名な戦国時代の人物に紐づけられて伝わっている話がチラホラあるからです。でもこれは地元ではその人物が親しまれている証拠だと思います。
後に江戸幕府三代将軍・徳川家光を産んで母になるお江ですが、意外な場所に意外なエピソードが残っているものなのですね。これもまた史跡という現場を巡る面白さのひとつだと思います。
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