令和三年(2021)7月21(水)に放送されたNHK・歴史探偵 「天下人の野望 佐渡金山」の感想です。
今回は新潟県の佐渡ヶ島から採掘される金、銀について。テンコモリの内容でしたが、個人的に印象深かったものは次の3つです。
●ものすごく少ない金の含有率
5kgの鉱石から採れる金の量は約0.04gほど。慶長小判1枚を作るなら約2トンもの鉱石が必要でした。これってものすごく低い含有量(がんゆうりょう)ですよね。
しかも江戸時代は今みたいに工作機械もなく、電気もありませんでしたから、植物油の明かりで作業していました。これが明るくないんですよ。
そこまでして採掘していた理由は、掘り当てると莫大な利益があったからです。金の魅惑ですね。
●戦国は銀
佐渡ヶ島といえば金というイメージですが、戦国時代は主に銀が採掘されていました。この銀は通貨として南蛮貿易で使われていたので、豊臣秀吉の命を受けた上杉景勝が佐渡ヶ島を管理し、銀を採掘していたみたいです。
その後、江戸時代に入り金の鉱脈もも見つかり、徳川家康によって通貨として経済に浸透していきました。
●外国にはコレクターも!
その他、小ネタは以下の通り
・朝鮮出兵の戦費調達に銀が使われていた
・金の工芸品である蒔絵箱(まきえばこ)は海外に輸出され、マリー・アントワネットも集めていた
・金の鉱石は石磨(いしうす)で取り出されていた
・当時、世界の銀の3分の1は日本で採れていた
・銀を掘る山師に味方与左衛門という人がおり、大きな鉱脈を掘り当てた
●愛知はどうなの?
今回のNHK歴史探偵・天下人の野望 佐渡金山を見た感想ですが、金、銀に関する愛知ネタとして次の2つがあります。
愛知県設楽町(したらちょう)に甲斐の武田が発見したという金の鉱山跡があります。それが信玄坑(しんげんこう)です。
愛知県東部の東三河には甲斐の武田が勢力を伸ばしており、ここで金の採掘をしていたという記録が残ります。
そして名古屋市東区に三菱東京UFJ貨幣資料館という、お金の資料館があるのですが、ここに本物の慶長小判が展示してあります。
この三菱東京UFJ貨幣資料館はお金の歴史について学べ、また徳川美術館も近いのでセットで行くことも可能です。
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