愛知ウォーキング城巡りクラブの吉田城見学会

私が講師を務める愛知ウォーキング城巡り倶楽部で愛知県豊橋市の吉田城に行ってきました!



愛知ウォーキング城巡り倶楽部とは、現地集合、現地解散で城や史跡を巡る、歴史好きの人の団体です。



詳しくはこちら⇒ 愛知ウォーキング城巡り倶楽部



さて、日本城郭協会の続100名城に指定された三河吉田城は、見どころがたくさんあります。



ジックリ見ていると、まるっと1日かかるくらいたくさんあるんです。



そこで、あまり時間が無い人でも、ここだけはチェックしておきたい3つのポイントをお伝えしますね。








●街道

豊橋市吉田城

吉田城は城内にいくつもの街道を取り込んだ城でした。



例を挙げると、東海道、蒲郡街道、田原街道(田原城にむかう)、多米街道など。



なぜこんな事をするのかというと、城下町の物流と、もし戦になった時の街道の封鎖のためといわれています。









三河吉田城の大手門跡

またかつての城下町は住宅地を商業地になってしまいましたが、大手門や本陣など主要な場所には碑が建っています。



そして鍛冶町、呉服町、魚町という地名も残っています。









●石垣の刻印

吉田城の刻印石

吉田城は天下普請の城ではありません。



でも名古屋城みたいに城内の石には刻印(マーク)があります。



ではなぜ吉田城に刻印石があるのかというと、名古屋城完成後に余った石を転用したためといわれています。



名古屋城築城に携わった大名家は20家。



天下普請じゃない城でたくさんの刻印石が残る城は珍しいです。









●400年以上前の石垣

三河吉田城の池田輝政時代の石垣

吉田城を大きく拡張、改修したのは池田輝政です。



その輝政が天正十八年(1590)~慶長六年(1601)の間に築いた石垣が、400年以上経過した現在でも残っています。



場所は続100名城スタンプが設置してある鉄櫓(くろがねやぐら)の下の石垣。


工法は自然石をパズルみたいに組み合わせた野面積み(のづらづみ)。



ちなみにこの鉄櫓の野面積みの石垣には、名古屋城の転用石がありません。つまりココには刻印された石が無いという事。










愛知ウォーキング城巡りキング城巡りの城巡り見学会

こんな感じで吉田城を巡ってきました!



もちろん、ほかにも堀跡や掻き揚げ式の土塁、水門、黒鉄の中、金柑丸など、吉田城には見るべきところがたくさんあります。



続日本100名城の城だから、スタンプ押してはい、終わり!というのはモッタイナイですね。



さて、愛知ウォーキング城巡りキング城巡りでは、奇数月の第一土曜もしくは日曜日に、愛知県内の城跡や史跡巡りを行っています。



入会金、年会費も不要。参加する時だけ参加費を払えばよいシステムです(500~1,000)



もし愛知の城巡りや史跡巡りに興味がある人は、是非、チェックしてみてください!



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