2017年(平成29年)も、いよいよ春の歴史祭りシーズンです。
皮切りイベントは愛知県東浦町で行われた、第24回於大まつり2017でした。
この於大祭りのタイトルでピン!と来た人はスルドイ!
そう、この東浦町は、徳川家康の生母・於大の方の生誕地なのです。
東浦町は尾張国なのですが、愛知県の南に2本突き出たツノの片方、知多半島にある町。
付け根みたいな部分ですね。
でもこの付け根部分の東浦町は、愛知県の戦国ポイントもシッカリあるのです。
まずは家康の生母・於大の方の出生地。
於大の方は、この地の豪族・水野氏の娘で、家康の父である松平広忠に嫁ぎ、竹千代(家康)を産みました。
水野氏というと、お隣の刈谷市が水野勝成、戦に勝なり!みたいにやたら言ってますが、もともとは東浦町から海を渡ってきた豪族なのです。
現在でも水野氏の拠点だった、緒川城の土塁などの遺構が残っています。
そしてあまり知られていないディープな史跡の村木砦。
信長公記にも記載がある史跡で、織田信長が実戦ではじめて鉄砲を使った戦が、この村木砦の戦いなのです。
この村木砦関連の史跡だけでもいくつか点在しており、話すと長いからやめますけど、こんなカンジで東浦町は史跡巡りでも楽しむ事ができます。
今回はそんな東浦町での歴史祭りです。
ところでマイ甲冑武者って、甲冑の下に何を着ていると思いますか?
ジャージ?
それともただのパンツとシャツ?(つまり下着?)
いえいえ、ちゃんと着るものがあるのです。
では現在の武者は何を着ているのか?
答えはレポの後で!
今回は愛知戦国甲冑隊での出陣です。
愛知戦国甲冑隊とは、愛知県内にある手作り甲冑教室の連盟組織なのです。
現在、愛知県には10を超える手作り甲冑教室があり、今まではそれぞれ地元の祭りに参加しているだけでした。
でもそれではモッタイナイということで、【何んでも貸します近藤産興】が音頭を取り、各地の手作り甲冑教室をまとめて、各地の祭りに出陣する様になりました。
それが愛知戦国甲冑隊です。
今年で6年目の活動で、隊員も200名を越えています。
私もその愛知戦国甲冑隊の1部隊に所属しており、今回は皆さんとの出陣です。
ところで最近思うのは、女子武者の多さですね。
もともと甲冑業界って、7:3くらいで男:女の比率だったのですが。、最近は6:4近くになってます。
鉄砲隊もそうなのですが、女性が甲冑着ると、良い意味でそしていろんな意味で業界の壁を壊します。
城、郷土史、甲冑、鉄砲隊など、歴史の業界って、未だに昭和の世界なのです。
これはこれで最後の砦みたいに思う人もいますが、やはりこれから変わっていく業界のひとつだと思います。
もっとどんどん、女性の参加はあるべきですね。
あと、外国人の参加も増えています。
外人が甲冑?!と思う方もいるかもしれませんが、これも年々増えています。
特に豊明市で毎年6月に行われる桶狭間古戦場祭りは、一般公募の歴史祭りとして有名ですが、一定数の外国人枠が設定してある様に、外国人の受け入れに寛大です。
この考えは私も賛成で、日本の間違った文化、いや、マニアックな文化を世界に発信して、もっと世界中に日本の戦国マニアが増えればと思っています。
さて、仕事します!
今回は、恒例の武者行列のほか、ステージにて各隊の紹介、そしていつものかりんとう投げなどを行いました。
ところで冒頭の質問でうsが、現代の武者は甲冑の下に何を着ていると思いますか?
その答えはこちら!!
答えは作務衣(さむえ)です。
たぶん武者によっては直垂(ひたたれ)とか着てる人もいると思いますが、現場第一主義の私の感想は作務衣が一番良いを思っています。
なぜかといと次の理由があるからです。
・安い(2千円~3千円)
・洗濯機でガンガン洗える
・5年はもつほどの耐久性
・それなりに時代衣装に見える
という理由。
売っている場所も名古屋市や愛知県、東海地方でいえば、ワークマンとか、カーマなどのホームセンターでもいろんな種類があります。
でも私のイチオシは大須ですね。
オシャレな作務衣や綿100%、もしくは麻混の上物がリーズナブルな価格で販売されています。
ということで、これからマイ甲冑武者デビューしようとしている人は、作務衣をチェック!ですね。
武将観光を推進する愛知県には、いろんな戦国系祭りがあります。
そんな中でも東浦町於大祭りは、まだまだマイナーな歴史祭りかもしれません。
でも、かなり大きな戦国資産がある町なので、於大祭りだけではなく、戦国史跡などで町おこしが十分にできると私は思っています。
また私のブログやメルマガで、東浦町のディープな戦国について発信しますのでお楽しみに!
ということで参加者の皆様、お疲れ様でした!
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