2016年も春の歴史祭り真っ最中!
ということで、愛知県東浦町で行われた於大まつり2016に愛知戦国甲冑隊で出陣して来ました!
東浦町の場所ですが、愛知県の南に2本のツノみたいな半島があります。
その向かって左側が知多半島(ちたはんとう)で、その中に東浦町があります。
東浦町は、徳川家康の生母・於大(おだい)の方の出身地。
もっと詳細にいうと、家康の母である於大の方の実家・水野家のかつての本拠地です。
もっとも水野さんは、戦国時代に対岸である現在の刈谷市に移ってますが、刈谷市で水野さんはあまり盛り上がっておらず、東浦=於大さんというイメージでしょう。
ということで東浦町では、於大の方はとにかく特別な存在なのです。
そんな於大さんを顕彰するのが、この於大まつりなんです。
さて、ここで問題なのですが、毎回甲冑武者レポ書いてますが、
甲冑の重さは何kgくらいだと思いますか?
これって意外に知られておらず、あなたももし一般公募の歴史祭りに出るなら、甲冑の重さを知っておいた方が良いですよ。
ということで、答えはレポの最後に出しますので、当ててみてください!
於大まつりは地元の皆さんが水野家ゆかりの武者に扮して行列するのですが、武将名がレアすぎるというか、水野さんばかりですね…
大村秀章愛知県知事も於大まつりに出陣されました。
歴史祭りでちょくちょく見ますよね。
愛知戦国甲冑隊は、愛知県内にある手作り甲冑教室の連盟組織ですが、そのひとつに犬山甲冑制作同好会があります。
国宝・犬山城がある犬山市の手作り甲冑教室です。
ここの甲冑は特徴がありまして、戦国時代に実際に使われていた甲冑から型紙を取り、アルミで復元したものです。
なので材質はアルミ。
しかし時代考証は戦国時代の甲冑のまま。
単なるコスプレ衣装ではないんです。
犬山甲冑制作同好会のsarry姉様。
この日、新作甲冑のお披露目。
いいですね!個人的にはセンスが良い甲冑だと思いました。
彼女はずっと朱色の甲冑だったのだけれど、黒に白糸威しで布地は薄紫。
しかも陣羽織は白をべースにしており、姉さん知っている人なら、『姉様、何かあったスカ?』みたいなイメチェンでした。
自分で甲冑を作る事ができると、こういった色のオシャレも楽しめますね。
さて、仕事します!
歴史祭りって、ハッキリ言って【ノリ】以外の何物でもありません。
これは歴史祭りだけ出はなく、祭り自体に言えることかもしれません。
なので吹っ切れないと逆にダサいです。
行列終わって於大公園に到着!
この日も会場には多くのお客さんがいました。
さて、今日の問題の甲冑の重さ、分かりましたか?
実はイジワル問題で、甲冑といっても現在歴史祭りに使われる甲冑は次の3つがあります。
(1)紙
(2)アルミ
(3)鉄
この3タイプによって、重さは違うんです。
(1)紙甲冑
紙甲冑はダンボール、もしくは厚紙の甲冑。
水、汗に弱いので漆(カシュー)を塗ったりします。
でも衝撃に弱いデメリットもあります。
重さはフル装で2~3kgくらいです。
軽いので疲れにくく、寸劇や殺陣を行う時は非常に助かります。
また1日着てても疲れにくいです。
(2)アルミ
次にアルミ製。
私の甲冑や犬山甲冑制作同好会、清須甲冑隊の甲冑がアルミです。
アルミは鉄より軽く、紙より丈夫。しかも金属なので、汗や水にも強いです。
また加工もしやすく、鉄で甲冑作るより作りやすい。
ただアルミもデメリットがあり、鉄より単価が高いです(←ホント)
高コストなんですよ。
ちなみに重さはフル装で5kgくらい。
(3)鉄
一般公募の歴史祭りでよく使われるのが鉄製の甲冑。
豊明市の桶狭間古戦場祭りなどがそうですね。
武者業界で有名な丸武産業の甲冑も鉄です。
鉄甲冑は仕様にもよりますが、ほとんどがフル装で10kg以上のものが多いです。
なぜかというと、甲冑だけではなく、甲冑の下に着る直垂(ひたたれ)や、袴(はかま)などの時代衣装も同時に着るケースが多いので、この重さも含めます。
非常に丈夫なのですが、慣れないと疲れやすいという特徴もあります。
しかし鉄製の甲冑は魔力があるという事は、、あまり知られていないんです。
その魔力って何かというと、歴史好きの人が鉄甲冑を着ると、その重さゆえにテンションが上がるという魔力です。
重いし疲れるのだけれど、歴史祭りの最中は重さが気にならず、逆に重さが嬉しかったりする。
これって歴史祭りで鉄甲冑着たことがない人には理解しがたいかもしれませんが、あの重さの中に臨場感があるというか、リアルさがあるというか、とにかく嬉しい重さなのですよ。
そのかわり、祭りが終わって甲冑脱ぐと、ど~んと疲れが来たりします。
またいつの間にか体中がアザだらけになってたりします。
そして次の日、筋肉痛になります。
でも?
その疲れ、アザ、筋肉痛が嬉しかったりするのです←w
そう考えてみると、歴史祭りって不思議ですね。
フィナーレは、愛知戦国甲冑隊名物の陣中かりんとう投げ。
このかりんとう投げは、かつて名古屋には嫁入りなど、おめでたい時にお菓子を配る風習があり、それを再現したもの(だと思う)
とにかくステ-ジ前が修羅場でしたがw
ということで、無事に終わった東浦町於大祭り2016。
出陣の皆様、お疲れ様でした。
また応援頂いたお客様、有難うございました。
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