前回紹介した歴史に残っていない松平元康軍敗走の現場・走り付け古戦場。
詳しくはこちら ⇒ 家康鉄砲の音に驚きまさかの敗北! | 走り付けの戦い
この話には、オマケがあります。
戦が起こる日の朝。
ここには漁村があったらしく、六平という漁師が住んでいました。
六平は働き者で、この日も朝早くから漁に出かけました。
するとこの日はカニがたくさん捕れて、そのカニを庭で茹でていた時の事。
たくさんの兵が浜辺に押し寄せてきます。
松平軍です。
六平は慌てて家の中に駆け込み様子をうかがっていました。
すると…
兵たちの多くが六平の家の前に集まってきます。
六平ピンチ!
しかし兵たちは、家の中に押し寄せようとはせず、庭に集まっています。
どうも六平はカニを茹でたままにしており、兵たちはその釜を見つけて集まったようです。
兵たちは釜の中のカニを食べ始め、
『おれにもカニくれ!』
『わしにもカニくれ!』
そう言いながら、釜の中のカニを全て食べてしまいました。
その時かどうかわかりませんが、例の小笠原鉄砲隊の攻撃で松平軍は敗走。
戦は小笠原軍の勝利で終わります。
この後、この地は【かにくれ】という地名が付きました。
昔話という事ですが、現地には案内看板も建って、西尾市も顕彰しています。
走り付けの戦いもそうですが、徳川方にとっては忘れたい過去かもしれないので、公式記録には残っていないのですが、火の無いところに何とやら。
やはりこの辺で何かあったようですね。
走り付けの戦い関連のオハナシでした。
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