あの戦国の現場へ行こう!-妙興寺01



豊臣秀吉ガイドブックを攻略せよ! 【藤吉郎コース】




一宮市にある妙興報恩禅寺。



地元では略して妙興報恩禅 = 妙興寺と呼んでいます。



開山は貞和四年(1348)と伝わる、尾張でも屈指の古刹です。



『なんだ、お寺か~』



と戦国に関係ない感じもしますが、そうではない!



ちなみに秀吉ガイドブックには、『秀吉の肖像画を所蔵する古刹』とだけしか記載されていません。



しかしこの肖像画、団体とかで頼めば拝観もできるらしいのですが…



一般公開されていないんです。 (´・ω・`)



なんだムダ足かあ~



と思いきや、ムダ足ではないんですね。



秀吉ガイドブック作った人は、たぶん歴史ファンじゃないのでしょう。



秀吉ガイドブックに記載されていない、【戦国ネタ】を見てみましょう。







あの戦国の現場へ行こう!-真剣白刃取り発祥の地01

↑ 建物の前に石碑がありますね。



よく見ると、『上泉伊勢守信綱』の名前があります。



コレ見てピンときた人は鋭い!



上泉伊勢守信綱とは、戦国時代に活躍した剣豪で、足利十三代将軍・義輝より、『天下一』の称号を賜った人です。



そして高弟に、



・柳生宗厳



・丸目蔵人



といった人たちがいます。



で、ココは何の場所かというと…



無刀取発祥の寺



なんです。



え?



あの素手で刀を取るアレのこと?



こう書くと、



『無刀取は柳生宗厳が考案したんだぞ!』 



と思うかもしれませんが、妙興寺には、次の様なエピソードがあります。





あの戦国の現場へ行こう!-真剣白刃取り発祥の地02



上泉信綱が妙興寺で修行していた時のこと。



乱心者が現れ、子供をさらって立て籠もるという事件が起こりました。



この時、信綱は素手で乱心者を取り押さえたのです。



柳生宗厳は、その時の捕物を見て、無刀取を考案・完成させたといいます。



なので、妙興寺は、無刀取発祥の地といわれているんですね。



ちなみに真剣白刃取り = 無刀取 ではないですよ。







あの戦国の現場へ行こう!-妙興寺門


↑ そしてもうひとつ。



戦国とは少しズレますが、犬山城主の成瀬氏にゆかりのある門です。



成瀬氏五代・正太(まさもと)が、尾張藩主・徳川宗勝から隣接する屋敷を拝領したことがありました。



成瀬正太は二つの屋敷を繋げ、使わなくなった門を、妙興寺に寄進したということです。





あの戦国の現場へ行こう!-妙興門02


↑昭和三十四年の伊勢湾台風で倒壊しましたが、その後再建されました。



現在は一宮市指定文化財となっています。





あの戦国の現場へ行こう!-妙興寺本堂


↑ さらに本堂に参拝。



かなり広い空間です。



単に参拝するだけでなく、天井を見てみると…






あの戦国の現場へ行こう!-妙興寺本堂の天井絵

↑ 大きな天井絵があります。



あまりの大きさに威圧されてしまいますが、これも実際に見てみるとスゴイです。



肝心の秀吉の肖像画には出会えませんでしたが、これだけもで十分に楽しめる妙興寺ですね。




【妙興報恩禅寺】の地図



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