豊臣秀吉ガイドブックを攻略せよ! 【藤吉郎コース】
一宮市にある妙興報恩禅寺。
地元では略して妙興報恩禅寺 = 妙興寺と呼んでいます。
開山は貞和四年(1348)と伝わる、尾張でも屈指の古刹です。
『なんだ、お寺か~』
と戦国に関係ない感じもしますが、そうではない!
ちなみに秀吉ガイドブックには、『秀吉の肖像画を所蔵する古刹』とだけしか記載されていません。
しかしこの肖像画、団体とかで頼めば拝観もできるらしいのですが…
一般公開されていないんです。 (´・ω・`)
なんだムダ足かあ~
と思いきや、ムダ足ではないんですね。
秀吉ガイドブック作った人は、たぶん歴史ファンじゃないのでしょう。
秀吉ガイドブックに記載されていない、【戦国ネタ】を見てみましょう。
↑ 建物の前に石碑がありますね。
よく見ると、『上泉伊勢守信綱』の名前があります。
コレ見てピンときた人は鋭い!
上泉伊勢守信綱とは、戦国時代に活躍した剣豪で、足利十三代将軍・義輝より、『天下一』の称号を賜った人です。
そして高弟に、
・柳生宗厳
・丸目蔵人
といった人たちがいます。
で、ココは何の場所かというと…
無刀取発祥の寺
なんです。
え?
あの素手で刀を取るアレのこと?
こう書くと、
『無刀取は柳生宗厳が考案したんだぞ!』
と思うかもしれませんが、妙興寺には、次の様なエピソードがあります。
上泉信綱が妙興寺で修行していた時のこと。
乱心者が現れ、子供をさらって立て籠もるという事件が起こりました。
この時、信綱は素手で乱心者を取り押さえたのです。
柳生宗厳は、その時の捕物を見て、無刀取を考案・完成させたといいます。
なので、妙興寺は、無刀取発祥の地といわれているんですね。
ちなみに真剣白刃取り = 無刀取 ではないですよ。
↑ そしてもうひとつ。
戦国とは少しズレますが、犬山城主の成瀬氏にゆかりのある門です。
成瀬氏五代・正太(まさもと)が、尾張藩主・徳川宗勝から隣接する屋敷を拝領したことがありました。
成瀬正太は二つの屋敷を繋げ、使わなくなった門を、妙興寺に寄進したということです。
↑昭和三十四年の伊勢湾台風で倒壊しましたが、その後再建されました。
現在は一宮市指定文化財となっています。
↑ さらに本堂に参拝。
かなり広い空間です。
単に参拝するだけでなく、天井を見てみると…
↑ 大きな天井絵があります。
あまりの大きさに威圧されてしまいますが、これも実際に見てみるとスゴイです。
肝心の秀吉の肖像画には出会えませんでしたが、これだけもで十分に楽しめる妙興寺ですね。
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