当たり前の様に過ぎていく毎日を、当たり前の様に過ごす。今までと比べると(断酒前)地味な生活をしている。華やかさを求めたかったり、人肌恋しさで飲みに出かける事がなくなった。今の生活は、仕事が終わって、カフェに行って、読書して、家事をして、炭酸飲みながら、ブログ書いて、寝る。

 

カフェに行く事自体が、好きじゃなかった。コーヒー飲みながらじっとしているより、酒飲んで酔っ払って、記憶があまり残らない状態で、あっという間に過ぎていく時間を過ごす方が楽に感じられた。

 

酒量が増えてしまった原因の一つに、とある体の症状があった。それは『耳鳴り』だ。2022年の後半から、主に左耳に聞こえる高周波に悩んでいる。今も治っていない。

 

自宅にいると、強く感じる耳鳴り。YouTubeなどで『モスキート音』で調べると私の場合、10000HZ〜15000HZの高周波がキーンと聴こえ続ける。原因は不明で、加齢によるものなのか、例の流行病の後遺症なのか、左の親知らずを抜いたからなのか、住環境の特性なのか、はたまた近隣住民の嫌がらせなのでは、と考えたりさえした。そして、外出先では聞こえる所と聞こえない所がある、この原因不明さで精神的におかしくなってしまっていた。


耳鼻科や脳神経外科のMRIなどの検査結果も、正常で年齢的に平均的な聴力や脳と診断された。心療内科も行った。出された薬で耳鳴りが治る事は無かった。家族、知人は、専門家でもわからない事を解決できるわけもなく、おおむね、我慢してそれを抱えながら生活していくしかないとの意見。

 

この症状を低減させる事ができたのが、”飲酒”だったのであります。耳鳴りを気にしなくするために酒量が増えていく、しかし飲んでも、消え失せる事はないので、外出して、賑やかなところに出かけて酒を飲んで過ごしている事も多かった。その悩みから逃避するために。

 

耳鳴りを感じる家に帰りたくないから、泥酔するまで飲んでしまった。自宅にいる時は、耳鳴りを気にしなくなるまで飲んでしまう悪循環。逆にもしかしたら、飲酒が原因なのでは思って断酒を継続しているが、残念ながら、耳鳴りは治らない。

 

家ではイヤホンしながら音楽聴いて、ブログ書いたり、読書したり、勤務後の帰路は、道草食って家まで遠回りしたりしている。また、休みの前の日、夜遅く外出したり、サイクリングする理由に、全て耳鳴りがあるのです。さいわい、断酒しているから、外出して体を動かすことに抵抗がない事は良かったと思っている。そして、耳鳴りを打ち消すのに、酒が必要かと問われれば、それは、『いいえ』なのです。行動力の増加が私の歩む道に色とりどりの花を咲かせているからなのである。