『ストラルドブラグ』
一度トークショーで、メティスがああなってしまった理由、そして目的が描かれていない。
という話をさせていただいたのですが、皆様の目にはどう映ったでしょうか。
打ち上げで脚本家の時田さんとお話させていただいた時に、メティスの過去について話し合ったのですが、それは初演の堀川さんと俺でも違うものだろうし、そこに決まり事を作りたくない、とおっしゃっていました。
というわけで僕なりに考え、メティスという人物を生きていたわけですが、皆さんも皆さんなりに自由に想像してみて下さい。
人物と言いましたが、メティスだって人の子なのです。
想うところもあったでしょう。
とはいえ『理由なき悪』というキャッチコピーも捨て難いですが…。笑
それにしても今回は、本当にいろいろと考えさせられました。
タンブリングが身体を使って全力で挑んだ舞台だったならば、ストラルドブラグは頭をフル回転させ、精神を極限まで追い詰めた舞台となりました。
だからこそメティスが愛しかったりもするのです。
どう考えても憎むべき存在なはずなのにね。
誰からも愛されなかったメティス。
俺くらいは愛してあげてもいいよね?
ようやく、メティスの情念から解き放たれます。
おやすみメティス。
全ての出会いに感謝。