機能面での変化
2019年6月に始まった顔面神経麻痺。当初は殆ど周りからは分からない軽度のものでしたが、2年の年月をかけて徐々に悪化し、更に多分再発…
2023年3月に動的再建手術を受ける時には右側の顔は重度となり、瞼が微かに動く、口元のうっーが少しできる程度の完全麻痺となっていました。
そして
私の受けた動的再建手術(広背筋を移植)。「笑いの再建」と言われていますが、笑顔という見た目の変化だけでなく、少しは機能面での変化もあったように思います。
見た目ではなく、機能の面から考えた時一番の変化は
喋りやすくなった
以前はしゃべると麻痺側の頬に空気がたまってしまいしゃべりにくかったです。電話の時は、頬を手で押さえながらしゃべっていました。それが、筋肉を移植したことで、空気のたまり方が軽減されました筋肉が入っていることによる違和感や、まだ皮膚の感覚が戻りきらない部分もあります。そして触れると痺れるような感覚もありますが、喋ることに関しては喋りやすくなったと思います。
それから
パピプペポが少し言いやすくなりました。
これは、(筋移植ではなく静的再建として)筋膜を入れたことで唇にボリュームが出たのと、元々ウーの口は左右対称ではありませんが、少し出来ていたので(主治医曰く、徐々に麻痺が進むと健側が麻痺側を補おうと神経が伸びてくる。だからウーの口ができるのではないかとのこと)時間の経過で、さらに神経が伸びている?!のかもしれません。
目に関しては、(静的再建で)下まぶたに耳介軟骨を移植したことで下まぶたが少し上に上がり、
目の痛みが改善されました。
術後しばらくは、眼軟膏も目薬もいらない程だったのですが、最近また少し痛みを感じるようになってきたので、寝る前の眼軟膏(そして寝てる間はアイパッチ)と時々目薬もしています。
術後、本当に目は調子良かったので涙点プラグを入れてなかったのですが、再度入れてもらおうか検討中です。
手術後も変わらず不便なこと
・まばたきが出来ない←これはもう、どうしようもないですね
・麻痺側の耳閉感(特に食事中、咀嚼してると聞こえがいまいち)と音過敏
・飲み物、食べ物が麻痺側の口からこぼれる
・口が大きく開けられない
手術による影響があったと思うこと
・耳介軟骨を切除した耳は、強度が弱くなり、イヤホンがすぐに外れます。今は色々なタイプのイヤホンがあるので、耳に引っかけるタイプのイヤホンなら大丈夫
・広背筋の切除部分は、触ると若干まだ違和感があります。また、五十肩の治りがすこぶる悪いです。広背筋を切除したから五十肩になった訳ではないが、治りが悪いのは影響していると言われています。
今回は少し違う観点から書いてみました。