バタバタと自宅を出発し、不動産へ行き鍵をもらい
イソイソと新居へ向かう私達。
とりあえず、今晩は次女と二人で泊まるので
布団と買ったばかりのテレビと必要最低限の生活用品
ストーブをセッティングした。
その後急いで面接してもらえる保育園へ送ってもらう。
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午前中に入園式があったので、バタバタと忙しそうで
申し訳なかったが若い先生に声をかける。
すぐに園長先生を呼んでもらえて、事務室へ
「いちごと申します。 お忙しい時間に申し訳ございませんでした。」
「園長の○です。こっちこそごめんなさいね~」
「履歴書です。宜しくお願い致します。」
「はい。拝見します。」
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「地元の方なんですね。」
「はい。結婚して各地を転々としてきました。」
「今後も転勤はあるの?」
「いえ、実は主人がリストラされて、家族で帰ってきたので引越しはしません。」
「採用!」
「えっ??」
「採用します!」
「あの!! 私試験組みで認可保育園の勤務経験はありません。
それでもよろしいでしょうか?」
再度履歴書を見て
「保育士としての経験があるから大丈夫よ!」
「ありがとうございます!」
「リストラなんて大変ねぇ」
「はい。。でも家族でずっと一緒に同じところに住めるので」
「前向きね!」
「もうシフトは決まっているの♪ 主任~」
主任登場
「主任の●です。 早速ですけど、5日後が初勤務になります」
「急でごめんね~ 人手が足りなくって」
「大丈夫です。 宜しくお願い致します」
「お子さんが病気のときとかは遠慮なく
休んでくださいね」
「そうよ~、休んでいいのよ~」
「あっしばらくは主人が無職なので、大丈夫です。
お気遣いありがとうございます」
「旦那さんがリストラされて大変らしいのよ~
前向きな先生だから大丈夫だと思うから♪」
「制服は当日までに用意しておきますから」
ニコニコ笑顔の園長先生
「持ってくるものはありますか?」
「エプロンだけお願いね~」
「はい。」
「では待ってますから!」
「ありがとうございました。宜しくお願い致します。」
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こんな感じであっという間に終わってしまい面接時間は
たぶん5分。。
即決してくれた園長先生に感謝し、今後は
私が働いて養っていかなければならない
プレッシャーに押しつぶされないよう
気丈に振舞っていた。
ちなみに1ヶ月間に21日間シフトに入っていて
当時月に12~13日しか働いていなかった私は
非常に不安でいっぱいになってしまった。