シトシト降りますねぇ
冬の雨はイヤですね
とにかく寒い…
これが雪でもなれば
犬や子どもは喜んで
猫はコタツで丸くなるですが…
などとしょうもないこと言ってる場合ではないですが( ̄Д ̄;;
みなさま如何お過ごしでしょうか
近年、温暖化温暖化と言われ
冬らしくない冬?
が続いてますが
昨年、今年と
けっこう冬らしい感じです
でも、変な天気だなぁ~ってのは
去年の春の干ばつをはじめ
常々皆さんが思ってるところ
問題ですよね…
もちろんこの天候不順ってのは
昔から問題で
いやいや
昔の方が問題やったかもですよね
今でもそうですが
農作物の収穫にもろに影響するわけですから
なんとか天気は良くなってもらいたい
人々はそう願います
といっても
天気のやろ~ばっかしは
どうすることもできない
だから、人々は神様にお祈りをするわけですよね
その祈祷の手段として
お神楽は存在していた頃がありました
江戸時代の終わり頃
各所で祈祷神楽が行われたという記録が残っています
安永七戊戌年閏七月十八日申中刻、河井儀右衛門殿書状、此度時候
順気豊作之御祈念被 仰付候、吉日被相撰早々修行可有
之候、尤開白満座修法書例之通可被差出候、指急キ候事ニ付
書中を以申入候、以上 河井儀右衛門 閏七月廿日 宇田枝組 加藤長門守殿
覚 一此度時候順気豊作之御祈念被 仰付奉畏候、当
廿二日同廿四日迠三日三夜之間、左之通修行可仕候、
一十八神道三座 一中臣五百度 一三種千度 一五行祭十二度
一善音美詞十二度 一御神楽三番 右之通修行可仕候、以上
年号月日 江見軍蔵殿 河井儀右衛門殿 草刈森右衛門殿
修法書たミへニ為持出ス、同廿六日御札包のし御菓子
指上候、銀壱枚分五拾七匁七分四厘御備
↑こちらは、安永7年(1778)7月の22日から24日まで
3日間に渡って行われた天気がよく豊作でありますよ~に!
っという祈祷神楽の記録
(原本を載せたかったのですが所有権の問題上アップは差し替えました)
途中に神楽3番とあるのがわかると思います
他にも疫病が流行ったので祈祷したという記録
病気流行ニ付荒神様
軒別廻りヲ相頼候旨
御上へ御頼候事
覚
一尾平山中先達而痢病
流行ニ而数人相煩ひ居申候
之処、此上相増可申程も
難計り甚タ気遣敷奉
存候間、為病除ケ馬背戸組
神職石見ニ相頼、軒別
荒神舞執行仕、銘々
信仰仕度奉存候間、乍恐
此段奉願上候、以上
安政六未年七月十一日 右同断
印
当テ
尾平の山中でせんだって疫病が流行し人が患い申し候ところ(中略)
軒別(各家の門前で)荒神舞を執行仕り(執り行った)
っとあります
自然現象にかかる事柄については
とにかく祈祷…
これしかないんです
他にちょっと変わった祈祷もありまして…
一天保十一子年五月五日、郡方書状ニ而中津留組
中津留・久部・大白谷三ケ村江去冬以来
狼出、野飼江出置候牛数匹喰殺候趣相聞
候ニ付、狼退散之御祈祷於其宮ニ被仰付
候間、早々執行可有之、尤開白満坐修法書
早々可被指出候、以上 加藤常陸守殿 宗 長兵衛 追而
右三ケ村者勿論其余組中共、都而野飼
之場所ニ者御祈祷 修札為建候様
致度候間、其段被申含、程能可被相渡候、以上 右ニ付
六日十日迠修行
一六根清浄三十六度 一中臣五百度 一蟇目三座
一三種太祓三百度 一身曽貴同断 一一切成就三百度
一山神祭五坐 一神楽三はん(番)
右之通相務、御札例之通対馬ニ為持指出、
御備銀札七拾三匁七分壱厘
(下略)
こちらは、中津留、久部、大白谷に狼が出て
放し飼いにしてる牛が数匹喰い殺されたと…
これじゃ困るので狼退散の祈祷をやりました~っという記録です
このときも神楽3番を奉納してる
この記録は神楽を行ったという記録として貴重なだけでなく
この当時(天保11年、1840)にまだ狼がいた可能性を示唆する史料でもあり
とてもおもしろい記録となってます
っとまぁ
今回は字のじょ~(字ばっかりのw)記事になりましたがw
神楽の役割は時代とともにうつろっていることが
よくわかると思います
神楽の起源を説明する際に
ときおり山伏から習ったという伝承があるのには
こういう祈祷神楽を行っていた過去が関係してるのかもしれません
ちなみにこれらの記録すべて
当時の神職が祈祷を行ったとあり
きちんと藩に神楽を行うという届けでを出して行っています
当時は今よりもキッチリ管理がなされていたようですね~~
って
ちょっと難しかったかな…(・_・;)
最後まで読んでくれた方々
祈祷の記事だけに
きっと…いいことがあるでしょう~(。-人-。)