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みかんともブログ

このブログは、表現コンテンツが好きな人や表現活動に関心がある人に向けて書いています。
特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
あなたも試しにご覧あれ(^-^)

先日のブログで書きました「魔弾の王と戦姫(ヴァナディース)」。
最終巻18巻まで読み切りました!
非常に読みごたえのある作品でした。
手に取るまで存在を知らなかったので、知らない作品がまだまだいっぱいあるのだなぁと感慨深く思いました。
 
この作品の魅力については2回ほど書きましたので、違う視点で今回は書きましょう。
外交の在り方や動きがかなり面白いと僕は思います。
 
主人公ティグルが生きる世界は、中世ヨーロッパ的な世界。
帝国こそありませんが、王国とその下に公爵・公爵・伯爵がそれぞれ領地を有し封建的な秩序で世界が成り立っています。
ティグルが領地アルサスを治めるブリューヌ王国はフランス王国に重なるような国です。
また、東隣のジスタートは戦姫が公領を待ち王が束ねる独自の政体。
西隣のザクスタンは山岳が多い国。
海を隔てて西北に位置するアスヴァ―ルは、百年戦争終結まで大陸にも領地を持っていたイギリスに似た国に思われました。
南に国境を接するムオジネルは、人々の服装からもイスラム系の国がイメージされます。
 
これらの国々が時に対立、戦争し、時に同盟を結び、合従連衡しながら生き残りや勢力の伸長を図るのでした。
主人公ティグルにしても、アルサス領主としてジスタートとの戦争に出陣し、
戦姫のエレンの捕虜になり彼女の治めるライトメニッツ公国で拘束されます。
しかし、アルサスが他のブリューヌ諸侯に不条理に併呑されそうになった際に、ティグルはエレンの助けを借りて、その軍勢を退けるのでした。
その後は王国直属の騎士団と戦ったり、南の大国の侵攻を防いだり、ティグルは英雄への道のりを歩んでいくのですが、ブリューヌはティグルの存在もあり、かつての仇敵ジスタートとの同盟を保っていくのです。
ブリューヌ王国はその後も外敵の侵入や内乱に苦しみますが、ジスタートの助けを借りたり、敵の仲間割れを誘ったりしながら、王国を保持していくのでした。
 
作中、語られるのは単なる理想論ではなく、非常な政治の論理でした。
平和は唱えるだけではなく、敵を抑制する力や平和を作り出す努力がなければ、もろいものであることが、この作品からも読み取ることができます。
そういう中にあって、主人公ティグルと戦姫エレンの信じ合う姿がまことに尊くも思われました。
敵国人同士でありながらもティグルと友情を育む好男子もいました。
外交もやはり「人」が大切なのかもしれません。
 
この作品は、青年の英雄伝・ラブロマンスとしてかなり楽しめますが、外交という点から読んでみるのも興味深いと言えますよ~(^.^)
 
 
 
東に字スタート戦姫たちはじめ様々な人々との出会いの中で、
勝利と挫折を繰り返しながら、英雄へと成長していくところにあると感じます。
また、
いい政治とは?
人の幸せとは?
ということにも示唆を与えてくれます。
珍しいと思ったのは、弓に秀でたものが主人公だという点です。
異世界ものでは、「二度目の人生を異世界で」に代表されるように、
英雄物は剣士の主人公が多いイメージが強いのです
もちろん「盾の勇者の成り上がり」などの反例もありますが、剣に秀でたものが多いです。
「魔弾の王」のティグルのようにアーチャー(弓づかい)が主人公であるのは新鮮に思われました。
 
 
今日は大阪に行きますのでその際に電車の中で最終巻読み始めたいと思います(^.^)