山岳マンガ『岳』を読み終えて | みかんともブログ

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特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
あなたも試しにご覧あれ(^-^)

数年をまたいで、石塚真一さんの山岳マンガ『岳』全12巻を読み終えました。
数年前、今はなくなった近所のマンガ定食店で途中まで読んだのですが、定食店がなくなってから読むタイミングを失いました。加えて、時に山が見せる厳しい一面と非情な結末に楽しく読もうとする意欲をそがれてしまっていたところもあります。
そんなことが重なり、今年まで読み終わらないでいました。
しかしながら、アニメ「ヤマノススメ」や登山ライトノベルなどを読み、山を知りたい気持ちも高まってきました。3月には比叡山に登ったこともあり、『岳』を読むことをこの春に再開したのでした。
 
主人公は若くして世界各地の山を登った島崎三歩。彼は北アルプスで遭難者の救助活動のボランティアをしているのですが、そこに長野県警山岳救助隊の新人椎名久美がやってくるところから話が始まります。
救助活動を通じて、山の姿、山に関わる人の思い、救助活動の現実、そんな場面が描出されていきます。
読んでいてよく思ったのは、
作者の石塚さんが山のいろいろな一面、特に冬山の厳しい一面や登山とは何かということを読者に伝えようとしているのではないかということでした。
作者自身も豊富な登山経験があるように推察されました。
バラ色ばかりの話ではありません。
この5月下旬に最終巻18巻を読み切りましたが、厳しい終局でした。しかしながら、未来につながるともいえる最終話でした。18巻の終盤は特に深さを感じました。
 
登山に興味ある人にはぜひお勧めの作品です。
また、現実の素晴らしさと厳しさを描くヒューマンドラマが好きな読者にも読みごたえがあると思います(^.^)
 

『岳』 1巻(石塚真一 ビッグコミックス 小学館)より

 

 

 
 

 

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