その展示された等身大のポスターにジェンダー論の立場などから批判が上がったことをここ2回のブログで書きましたね。
前回は表現上の批判を取り上げましたが、今回は別の側面からの批判に言及しようと思います。
前回取り上げた
ポスターにおいてスカートに下着が透けて見え性的に見える
という意見は感性の相違の問題でありますが、この意見に賛同は出来なくとも、一定の理解が僕にも可能です。
しかし、社会学者による以下のような意見は浅慮と言わざるを得ません。
ジェンダー論を論じて知られている、社会学者牟田和恵氏のツイートです。
ホントそうですよね。だいたい、ミカンのアピールになぜあの絵なのかフシギ。赤十字の宇崎ちゃんもひどかったがまだあれは若い男性層に献血の呼びかけを、という意図は理解できた。でもなんでミカンで?家族向け、食料品の買い物するお母さん向けに考えないのはなぜ?オタクがミカン箱買いするとでも?
下記Twitterのツイートから引用。
牟田和恵@peureka
ホントそうですよね。だいたい、ミカンのアピールになぜあの絵なのかフシギ。赤十字の宇崎ちゃんもひどかったがまだあれは若い男性層に献血の呼びかけを、という意図は理解できた。でもなんでミカンで?家族向け、食料品の買い物するお母さん向けに… https://t.co/nENCfGEd46
2020年02月16日 12:49
この意見が的外れなのは、
ラブライブ サンシャインの舞台が、沼津市のみかん畑が広がる内浦地区であり、その地域のみかん農家、農協、沼津市が「ラブライブサンシャイン」と数年来にわたってコラボレーションをしてきた歴史が無視されていることです。
地元の人々やラブライブサンシャイン関係者のコラボレーションにかけた努力や期待を理解することもなく、一方的に断罪する姿勢。
千歌嬢がみかんPR大使に選ばれポスター起用されたのは、「不思議」でもなんでもありません。
アニメの作中、地元のみかんをパクパク食べ、みかん輸送のトロッコにも乗ったりした、
みかんを愛する少女、高海千歌嬢だからこそ、みかん大使に就任しポスターにもなったのです。たのです。
ポスターでは、彼女がみかんを慈しむ様子が見受けられます。
しかも、みかんを買うのは「お母さん」と限定し、性別の役割分担を固定化して考えるという発想、
そんな発想を批判してきたのがジェンダー論の意義だと思っていましたが…。
性別役割を批判する氏が、買い物は「お母さん」の役割だと思わせる意見を無邪気に表出するとは、学問で主張している理論と氏自身の本心は別ということなのでしょうか。
ちなみにオタクがいろいろなグッズやコラボ食品を箱買いするのはまったくもって、「不思議」ではありません。
JAなんすんのコラボ箱買いみかんは、毎年完売で、今回も早々と完売しました。
ファンが次々と購入したのでしょう。
氏は人心に、理解及ばず、物事を硬直的に考えているようにも見受けられるのは、僕だけでしょうか?
ポスターを攻撃したいあまり、作品を理解することもせず、軽率に発言(ツイート)したというところでしょう。
Twitterではそんな経験は少なからずあることです。
もしも氏が己が意見の不明を恥じて、Twitterに謝罪的なツイートをあげたら、氏は非を認める勇気のある謙虚な人だと思います。
そういう姿勢を実は期待したいですが…。
このように他人に批判的な言辞を書いている僕自身も牟田氏のように批判する対象をろくすっぽ調べず、一時の感情に任せた批判も過去にしてきたかもしれません。
今回のことを他山の石として、せめて批判するときは、その作品をある程度知って言葉を紡ぎたいものだと自戒しましたよ。
批判は後味が悪いです。
ブログでは、
やはり好きな作品の良さを称えたいですよ〜。