「高杉さん家のおべんとう」を読む その1 | みかんともブログ

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特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
あなたも試しにご覧あれ(^-^)

ここ数年、マンガで結構読むジャンルは、料理系のもの。
今回紹介する「高杉さん家のおべんとう」(MFコミックス メディアファクトリー)もそう。
この作品は『コミックフラッパー』で連載されていたもので作者は、柳原望さん。
 
「高杉さん家のおべんとう」第1巻より
 
主人公の高杉温巳(たかすぎ はるみ)31歳が、おばにあたる美哉(みや)の死をきっかけに、その娘、久留里(くるり)12歳を未成年後見人として引き取ることから物語が始まります。
 
一緒に暮らす中で、久留里に弁当を作り始めるのですが、それに関わらせる形で、ストーリーが展開していきます。
 
この作品で注目したいのは、地理学という学問を身近なテーマで紹介しようという姿勢があること。
温巳は地理学の博士号を取っておりまだ研究職につ付けていない、いわゆるポスドクなのですが、作品中、機に応じて地理学のネタが差し込まれるのです。
 
例えば、第1話では久留里が温巳のためにキンピラゴボウだけの弁当を作るのですが、温巳は不思議に思いました。
弁当を持参した温巳は研究室の同僚との会話からアフリカ狩猟採集民の調査をした時の体験を思い出します。
 
同上
 
キンピラゴボウは特別の気持ちが込められていると思い当たるのです。
 
こんな風に地理学のネタがちりばめられています。
僕にはこれが結構面白く感じました。
 
他にも注目したい点がいくつかあるのですが、これはまた次回に(^ ^)