「大奥」「終末のハーレム」「パラレルパラダイス」の共通点 | みかんともブログ

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特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
あなたも試しにご覧あれ(^-^)

大奥 

作:よしながふみ(『MELODY』連載中 白水社)
 
終末のハーレム
原作:LINK 作画:宵野コウタロー(『ジャンプ+』連載中 集英社)
 
パラレルパラダイス 
作:岡本倫(『週刊ヤングマガジン』連載中 講談社)
 
この三つのマンガ作品の共通点をあなたはお分かりですか?
 
それは
男性が極端に少なくなった世界を舞台にしてるということ。
 
大奥は、江戸時代の別世界。
流行病で男性の多くが死亡し、家督は女性が継ぎ、将軍も女性が務めています。それを隠すために鎖国をしているという設定です。
 
終末のハーレムは、近未来の日本。謎の伝染病で男性がほぼ死に絶えています。病気治療でスリープしていた主人公が目覚めると社会が一変しているのでした。
 
パラレルパラダイスは、主人公の転生した異世界。
三つの作品は紹介順に男性の割合が減っていきますが、パラレルパラダイスに至っては、3000年間男性が絶えた世界なのです!
 
男性が極端に多い地域や社会、集団の実情は、戦場や植民地、鉱山など歴史的にもイメージしやすいのですが、女性が極端に多く、主導権を握る社会というのは、なかなかイメージが湧きません。そんな中で、この3作品は女性が主導権を握る社会を三者三様、独自の切り口で示してくれます。
 
僕自身、かなり新鮮に感じたのは、少女マンガの「大奥」です。男尊女卑と思われる江戸時代を題材に男女を逆転させて、為政者たちとそれを支える者たちの苦しみをも描いてみせる。しかも史実を踏まえながら。
 
あと二つの作品は、男性に都合の良い設定になっており性描写も結構過激です。読み手が女性の場合、楽しみづらいのではないかとも推察されます。
 
とは言え、三作品ともに人にとって大切なものを描出していると感じることがあります。
やはり、マンガは読んでみないと分からないものですね〜。
 
「パラレルパラダイス」1巻より