優柔不断の主人公~僕とアニメ「未来日記」~ | みかんともブログ

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特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
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アニメ「未来日記」の主人公、天野雪輝は気の弱い少年でうじうじしています。そして、未熟です。中学2年生なので僕自身のことを振り返るとそれはそれで未熟なのは無理な設定ではありません。
しかし、結果的に卑怯な振る舞いが多く見え、視聴している者に憤りをもたらしたりもします。この少年には、武士道とか騎士道とかスポーツマンシップなどの価値観は根付き難いのではないかとも思ってしまいます。
そのキャラクターは「新世紀エヴァンゲリオン」の碇シンジにも重なります。
おそらく、「未来日記」はエヴァンゲリオンはじめいくつかの先行作品の要素を見据えた作品に思われます。(これは後日改めて)
一方、我妻由乃は「賭ケグルイ」蛇喰夢子以上の狂気を感じさせる時もありますが、かなり果断な性格です。そして、胆力も戦闘力も強い。
由乃が雪輝を守るパターンがとても多いのです。
 
こんな風に由乃に守られてばかりの雪輝を叱責した日記所有者もいました。
26話中16話まで見終えた僕も雪輝に歯がゆさを感じる事が多いのですが、こんな雪輝を献身的に守ろうとする由乃だからこそ画面できらめき、ストーリーも面白くなって見てしまいたくなるのでしょう。
雪輝は命のやり取りと由乃の狂おしい「愛」の中で少しずつ人として成長し強さを得ていきます。アニメ前半でも殺されることを覚悟して由乃を救いに行く場面も出てきます。

おそらく、最後の局面で2人は命のやり取りをしなければならないかもしれません。なぜなら、望む望まぬに拘らず、これは1人だけが生き残るサバイバルゲームなのですから。
 
そんな悲しい展開を
予想しながらも
そして
恐れながらも
僕はまた1話1話見ていくのです、
優柔不断の主人公とそれを守る果断なヒロインの物語を。
 
 
 
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左が雪輝 右が由乃(マンガ版より)