SLに乗って思ったのは、SLが幅広い内容を伴った魅力的なコンテンツなんだということでした。
その逞しい姿と古くて新しいデザイン、想起される歴史のストーリー、効率優先とは違う価値観。
それらがあい合わさって、人々の心を引きつけるのです。僕にはアニメ「銀河鉄道999」も想起させました。
汽笛と蒸気の音で、乗る前から期待感が高まりました。
車内は昭和時代に特急に乗っているような懐かしさがありました。しかし、特急とは異なりゆっくりしたスピードで進んでいきます。車窓からの景色はゆっくり流れていきます。そして外ではSLを見た人たちが手をにこやかに振っています。
スピードを要求される高度情報社会においては異例のことです。スピードに追い立てられた人の心に蒸気機関車は違う価値観を提供するのです。
車内では、乗車記念カードが手渡しで渡されました。また、限定のグッズやスイーツ&フードの販売も。
僕は黒いいちごアイスを頂きました。
SLを方向転換させるのです。
はじめにアナウンスで、大樹号の来歴が紹介されました。もともとは北海道で活躍していたそうです。石炭はオーストラリア産、水が日光産。
このあと、老年の人が、
SLの方向転換を初めてみたよ
と興奮気味に同行者に話していたのが印象的でした。
見るもよし、乗るもよし、聞くもよし。
蒸気機関車(SL)は、魅力的なコンテンツに他なりません。
大樹号が日光エリアにもたらしたプラスはかなり大きいのではないでしょうか?
東京から蒸気機関車に乗ろうとしたら日光は結構便利な場所にあります。また、歴史を彷彿させる観光地でもあります。かなりの相乗効果が狙えます。
SLを導入した東武鉄道の慧眼を強く思うことでした。