お神輿とゲーム | みかんともブログ

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このブログは、表現コンテンツが好きな人や表現活動に関心がある人に向けて書いています。
特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
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今日5月5日は近所の二つの神社で祭礼が行われました。

わっしょい、わっしょい
あるいは
ほいっとほいっと
という掛け声が響きました。
いずれのお祭りもお神輿が出て、僕のそばを大勢の子供たちが台座に乗せられたお神輿を綱で引いていました。
こういう体を使ったリアルな体験が感性や思い出を豊かにするのかもしれないと思ったりしました。
その後よく行くカフェで朝日新聞朝刊を手に取ったところ、第1面で子供たちのネット依存の問題について取り上げていました。ネット依存による生活の荒廃は近年ますます深刻になってきています。
1日16時間もゲームに没頭していた中学生の例が紹介されていました。
 
最近、アニメ「ソードアート・オンライン(SAO)」の今期放送中のスピンオフ作品を見ていますが、ふと思うのは、
SAOのように近未来に仮想現実の世界がいっそう発達し、自分の居場所をそこに求め、リアルの世界を離れて長時間その世界に浸かっていることが果たして幸せなんだろうか、
と。
大切なリアルな体験を欠いたまま人生を送りかねないのではないか、と。
作中バーチャル世界システムの利用者は、その間リアルの世界ではだいたいベッド等で横たわっています。リアルに活動する時間がその分削られるわけです。朝日新聞の報道では、先程の中学生は引きこもっていたこともあり、病院で肺の働きは53歳程度と診断されたそうです。
バーチャルリアリティの世界を軸とする川原礫さん原作のSAOや「アクセル・ワールド」は確かに面白いです。僕も引き込まれます。
そして、ふと先程のように、
実際こんな面白い世界が生まれたら、バーチャルに長時間浸かってしまい実生活の方は大丈夫なのかなぁ、
とも正直感じる自分もいます。
 
フィクションなのだから、そんなこと気にすることはないし、
もちろん、SAOも「アクセルワールド」も現実世界もしっかり描き、バーチャル世界の仲間たちとはオフ会で会ったりはしています。
また、SAOの主人公キリトや従姉妹の直菜は体を動かして剣道の修練も積んでいますので特にこの2人は健康的でしょうけれども。
 
祭礼から離れ、長々書いてしまいましたが、要は神輿を引っ張りながら、掛け声を合わせる子供たちや公園で休憩し近所の知り合いと話している子供たちが実に生き生きしていたということです。笑顔が多かったということです。
祭礼ではしんどいこともきっとあったとは思いますが、
あとで振り返った時、家庭用ゲームよりもずっと豊かな思い出になるのではないでしょうか?
そんなことを思った5月5日こどもの日でした。
 
祭礼が執り行われる鷺森神社