国際収支と日本のマンガ・アニメ | みかんともブログ

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特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
あなたも試しにご覧あれ(^-^)

日本経済新聞と京都新聞で国際収支の2017年上半期の速報を読みました。2008年のリーマンショック以降、経常収支は半期としては最大の黒字額でした。

 

高度経済成長期から10年ほど前までの日本は、経常黒字の大半を貿易黒字で稼いでいたのですが、今回の発表によれば黒字額は10兆5101億円、うち貿易黒字は2兆531億円で、黒字全体の5分の1ほどです。現在では、海外進出に伴う収益や配当、知的財産からの収益など、貿易以外で大きく稼ぐ構造に変化してきています。ながらく赤字だった旅行収支も近年はプラスに転じています。


自分自身の生活に国際収支は関係ないと思う人もいるでしょう。確かに身の回りや直近では関係ないかもしれません。

しかし、大きな枠組みで言えば、確実に関係してきます。少子高齢化が進む日本、社会保障の財源一つとっても逼迫しています。そして、水道、道路などの公共財の修繕と更新を進めていかなければなりません。

海外からの収益もやはり大切な資金となるのです。国際収支が極端にプラスになりすぎるのも国際協調上摩擦が生じますから要注意ですが、今後の少子高齢化を思うとやはりある程度の黒字が望ましいですね。

 

貿易で稼ぐ収支から貿易外で収支、この流れをポップカルチャーに絡めて言えば、アニメやマンガなどの海外からのロイヤリティーの受け取りが目下増えています。ここ数年、アニメ産業は海賊版に厳しくなりつつある中国からの権利金が入ってきています。

これら収益が大きく伸びてアニメやマンガ界の労働環境の改善など、いい作品作りにつながればと切に思うことですよ(^-^)