キャラクターが勝手に動き出すマンガ「響 小説家になる方法」 | みかんともブログ

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特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
あなたも試しにご覧あれ(^-^)

いいマンガはキャラクターが勝手に動き出す。
 
このマンガ界の格言を幾度となく聞いたことがあります。
この「響 小説家になる方法」はまさにそんなマンガなんです。
 
ヒロイン鮎喰響(あくい ひびき)は高校1年生。小説が好きで、特異な感性を持ち、周りを振り回します。
 
その響が小説を新人賞に応募したことから、周囲が大きく変わります。
住所も連絡先の書かない、ただ名前だけ記した応募原稿。
編集者花井ふみの目に止まり、彼女は比類ない文学的才能を持つ響をなんとか探し出そうと尽力するのでした。
 
カットすると人を蹴り上げ、、ごついクラスメートを骨折させたり、文芸部顧問の男性教師の額にタバコの火を押し付けたり、屋上から飛び降りたり、本当に破茶滅茶です。
 
しかし、それらはいかにも響がやりそうなことなのです。作者柳本光晴 さんの意に従うことなく、勝手に響が行動している印象すら受けました。だからこそ、すごいのです。
こんなマンガはなかなかお目に書かれません。
2017年マンガ大賞に選ばれたのも当然に思われました。
花井ふみは響を探し出し、新人賞受賞をきっかけに文壇にデビューさせられるのか?
最初の大きな山場はそこかもしれません。
 
あなたも手に取るとキャラクターが勝手動き出す感覚を味わうことになりますよ(^-^)
「響 小説家になる方法」、との出会いを楽しんでみてくださいね。
 
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響です。(『響 小説家になる方法』(小学館)第3巻から引用。