マンガ「少年ラケット」が連載100回目を迎えました。週刊少年チャンピオン2017年29号にて。
この作品はこのみかんともブログでもたびたび言及していますね。たとえば、2015年10月21日のブログ。
心理描写を細やかに表現した、深みのある卓球マンガと僕には思われます。毎回楽しみに読んでいますよ。
男子卓球を取り上げた少年マガジン(「ピンキュー」)や少年サンデー(「ニッペン」)の卓球マンガが12回ほどで早期に打ち切られた中、この「少年ラケット」はなぜ連載3桁の大台に乗ったのでしょうか?
キャラクター設定に面白さがある。
心理描写に深みがある。
絵柄がほのぼのしている。
男子卓球日本代表の活躍が目覚しい時期と重なった。
などいろいろな理由は挙げられます。
それに加え、大きな理由として、
編集部がじっくり育てていこうという姿勢をとっている。
ということを僕は上げたいと思います。
ストーリーの展開が本当にゆっくりなんですね、この「少年ラケット」は。
連載100回でやっと公式試合の予選です。しかも、卓球の名門学校が独自に主催しているオープン戦。全国大会に直結している大会ではないんですよ。このようなゆっくりした展開は、編集部の確固とした方針がなければできません。
前述の「ニッペン」は全国トップレベルの選手との公式戦が早々と実現し、最終回を迎えました。「ピンキュー」もやはり最大のライバルとの公式戦が組まれ、終局となりました。
本当に面白い深みのある筋立ては、やはり長い目で見ないと組みづらいようにマンガを読み込んできた今なら僕もいえます。
「ニッペン」も最終回を迎えた際に、回数が保証されていれば、すごく面白い筋立てはありえたのではと感じたことでした。
今はスピードが求められるビジネス環境なので、早期に見切りをつけることはやむをえないのでしょう。
逆に言えば、「少年ラケット」は、ストーリーをじっくり展開させていくという編集部と作者の不退転の決意によって、連載100回までこぎつけたと僕は感じています。今後も応援したい作品ですよ。
あなたにもおススメの卓球マンガです(^∇^)
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