表現メデイアを運営する側の誠意とは?〜少女・ザ・ワイルズ最終話を読み その2 | みかんともブログ

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マンガ「少女・ザ・ワイルズ」の最終回を読み終えての感想、第2弾です。

 

日本語版は「LINEマンガ」「日本語版Naver WEBTOONS」(どちらも韓国系資本ネイバーのサービス)で休載した後、残り4話の公開のめどが立っていません。

僕は残り4話を英語版で読んだのですが、日本語版を256話までLINEマンガで熱心に読み続けてきた読者が今回のネイバーの対応に憤っていても不思議ではありません。

英語版最終話を読んで、当初から感じていた日本を舞台にした設定は無理があったと改めて感じました。原作も英語版も韓国のソウルが舞台ですが、なぜか日本語版は東京が舞台です。

最終回の場所は東京の吉祥寺、クイーン先輩は韓国から近い日本にわざわざ留学先を決めたからなのですが、原作を修正しなければ、恐らく残り4話で日本語版は破綻してしまったことでしょう。

吉祥寺と分かる街並みを日本以外の留学先(外国)としてこじ付けるのは余りにも無理があるからです。

また、以前のブログでも触れましたが、韓国済州島行きを沖縄旅行としていたのもかなり苦しい設定でした。

 

日本語版をスタートした際に、担当者たちは後先をあまり考えていなかったと思われます。

日本語版だけ一部差し替える、そんな工夫があってもよかったし、そもそも韓国が舞台でよかったのではないかと思います。

運営側のネイバーが韓国資本ですから、嫌韓を過度に忖度してしまったのでしょうか?経緯や意図は分かりません。

同じくLINEマンガ連載の「ファッション王」は最初から韓国が舞台で最後まで楽しく読めました。本当にマンガが好きな読者は、舞台がどこであろうと面白ければ評価するのです。

こんな面白い作品を生み出した作者にリスペクトを覚えるだけに運営側の失態がとても惜しまれてなりません。

日本語版残り4話について、ネイバー側が、あるいは関係者が、どう対応するのか?

閲覧無料だったからほって置いていいと考えているのか?

残り4話が原作のままだと破綻してしまうからストップしているのか?

そこには表現メディアを運営する側の誠意が強く問われていると僕は思います。

 

追記:2020年4月現在、LINEで連載を再開しております。毎週更新で100話を超えています。