最終回に絶句しました。
マンガ「さよならハルメギド」の最終回に。
伏線は全てこの結末のために張り巡らされていたのでしょうか?
それとも作者きづきあきらさんは進行上の切迫感から、急遽このラストに至ったのでしょうか?
謎ではあります。
しかし、印象に残りすぎる最終回です。
小学生の男子1人と女子2人が織り成すロマンシズムと取り巻く大人たちの闇。児童虐待、DV、複雑な家庭環境を描写しながらも時に家族の安らぎも垣間見られ、また男子1人・女子2人が体験していく様々な出来事は小学生時代のほろ苦い思い出にも重なりました。
僕はこの作品の心理描写と絵が気に入り全話電子書籍で読みました。
戸惑ったのは、ラスト数話で、突如9年後の世界に、主人公の男子が高3生になり、衝撃的な結末を迎えるのです。
この終わり方しかなかったのでしょうか?
忘れがたい最終回にする狙いが作者にあったのならば、その狙いは確かに成功しています。僕は最終回を忘れることは当分できないでしょう。
そして、題名のハルメギド、つまり世界最終戦争が行われるメギドの丘は、あるいは、世界最終戦争(ハルマゲドン)は確かに最終回に存在したと言えるでしょう。天から降ってくるという「恐怖の大王」も。
あなたが定番の最終回に物足りなさを覚えるならば、実はオススメの作品かもしれません。
改めて、マンガおそるべし、の感想を持ちましたよ(^_^)。