今年で活動20周年を迎えた声優の福山潤さん。「コードギアス」のルルーシュの声で僕には馴染み深いですが、最近だと「暗殺教室」の殺せんせーや「おそ松さん」の一松も担当していますよ。
その福山潤さんが本日4月26日付朝日新聞朝刊で次のように語っていたのが印象的でした。
僕らの仕事は必要なくなるかもしれない。
「リレーおぴにおん テレビの時間 20」
というのも、音声合成システムが「とんでもないレベル」で進歩しつつあり、感情表現もできるようになったら、人間の声と区別がつかなくなるのではないかというのです。
僕も以前のブログで似たようなことをボーカロイドのライブで感じたことでした(逆のことも実感しましたが、詳しくは→「初音ミクとマクロスのシャロン」)。
人工知能と音声合成システムが手を携えて、遅かれ早かれ、アニメの音声表現は簡単なものは、声優から音声合成システムに変わっていくことでしょう。
福山さんの憂慮も杞憂ではないかもしれません。
しかし、合成音声ばかりのアニメは、それは味気ないですね。
どんなにボーカロイドのライブが隆盛を極めようとも、生身の歌い手のよさが再認識されるように、生身の声優さんにしかできないことに活路があるのではないでしょうか。声優イベントや声優さんのライブが今後一層大切になってくると思われます。
声優の世界に限らず、IT技術や人工知能の発展に伴って、人間がすべきことは何か?を今後いろいろな局面で問われることでしょう。
ファンのみなさんには生身の人間の方がいいと思ってほしいですね。
同上
という福山さんの、記事を締める言葉に切実なものを感じたことでした。