それを記す前に、ある登場人物の紹介を。
この作品では、AKBやSKE、NMB、HTA所属の実在するメンバーが登場しますが、主人公の浦山実とその同級生の吉永寛子の他にもマンガオリジナルの登場人物が何人かいます。
その中で僕が紹介したいのは有栖莉空(ありす りあ)。
彼女はみのりより4歳年下で、もともとジュニアアイドルとして芸能界入りし聴覚障害のためいったん芸能活動をやめていましたが、みのりが属していたユニット「GEKOKU嬢」のライブを見てみのりの大ファンになりAKB48に入りました。同じ部屋で寝泊まりをしていてみのりが男だと気づいてもいっそう恋心を募らせます。みのりが慕う吉永に敵意を持っていましたが、彼女の人柄に触れにつれ、吉永を好意的にみるようになり、彼女のスキャンダルが露見しそうになると自分の芸能人生を犠牲にして彼女を守りました。そして、みのりの卒業公演においても、彼女の機転と勇断によって、開演時の、みのりの逃避による不在を穴埋めし、卒業ライブを最終的に開催することができたのです。みのり(実)のことをいつも思っているそんな少女。
そして、最終回でも実の勤めるコンビニエンスストアに顔を出しています。それはたびたびであることを示唆していました。アイドルをやめた、凡庸に見える実に対して、以前と同じように、恋する乙女風に接する莉空。少しすげない対応をする実ですが、悪い気はしていないかもしれません。
もしも浦山実が非実在青年ではなく、実際の青年であったら、僕はこのように言うことでしょう。
君は吉永寛子の一番のファンであってよい。
そして、君が大切にすべき人は身近にいる。
君にとっての本当の女神は
そう、有栖莉空だ。
これが最終回の、実は一番の感想でしたよ(^-^)
下のマンガの表紙が画面が有栖莉空です。
AKB49~恋愛禁止条例~(25)特装版 (プレミアムKC 週刊少年マガジン)/講談社