軍事というリアル〜「蒼き鋼のアルペジオ」最新劇場版を観て その4〜 | みかんともブログ

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領有問題で紛争が起きている南シナ海にアメリカが駆逐艦を派遣しました。米中両国ともに、軍事衝突は望んでいませんが、不測の事態が起きうるのが軍事の特性、ここは関係国が注視する必要があります。自由航行のできる平和な海であって欲しいと願うばかりです。

このような話題から始めたのは、僕が「蒼き鋼のアルペジオ」劇場版を観て思いかえしたことの一つに軍事のリアルがあったからです。
軍艦が空中に浮いたり、潜ったりすること自体、リアルから程遠いのですが、映画を見ていて、時には現実にハッとさせられることもありました。

主人公を乗せた潜水艦がベーリング海峡を抜けて、北極海に出る際に米軍から提供された海底地形や潮流のデータを使うのですが、信頼できるのかという疑義に対して、千早群像が、冷戦の最前線であったベーリング海峡は米軍がしっかりデータを取り続けていたのだから信頼できるという趣旨の発言をして、そのデータに基づき航路を選ぶのです。
アメリカとソ連が対立していた時代、アラスカとユーラシア大陸東端を分かつベーリング海峡は確かに米ソが角逐する最前線でした。そして、潜水艦にとって、海底地形と潮流のデータは死命を左右するデータです。アメリカもソ連は必死にデータを集めていたことは言うまでもありません。

翻って、日本を顧みると、やはり海上自衛隊が日本近海のいろいろなデータを収集し蓄積しています。そして、各国の潜水艦のスクリュー音も収集しています。このような地道な努力が、潜水艦の高度な運用や対潜能力を育むのです。
現在東シナ海では中国海軍が潜水艦戦力を増強しています。今後果たしてどのようにして日本近海の平和を保っていくのか、「蒼き鋼のアルペジオ」劇場版を観終わって、ふとそんなことも思ったりしました。
作中では、人類は、霧の艦隊に制海権を奪われ、貿易すらできない状況になっていました。自由航行できる海が海上貿易の礎であるのです。

海は切れ目なく全世界と繋がっています。その意味でも、南シナ海の情勢から目を離せません。


アフィリエイト画像はヒロインのイオナです。群像と気持ちを通わせていく存在。
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