「ピンキュー★★★」と「少年ラケット」 | みかんともブログ

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特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
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7月のブログで紹介した卓球マンガ「少年ラケット」(『週刊少年チャンピオン』連載)。最新号で14話を迎えました。これは7月に終了した卓球マンガ「ピンキュー★★★」(『週刊少年マガジン』)の連載話数に並んだことになります。
最新号の「少年ラケット」の表紙はカラーページで、いろんな人気マンガが並ぶ『チャンピオン』の中、掲載は前半に位置していました。
「ピンキュー★★★」と何が命運を分けたのでしょうか?読み比べてみて、それはキャラクターの設定と1話1話の掘り下げではないかと思われました。
「少年ラケット」の主人公、日向伊智朗は、最初から強さを見せたピンキューの主人公とは異なり、まだ強さがありません。小学生の時は天才卓球少年を追い込む強さを持っていましたが、不慮の出来事で記憶を喪失し、まだ実力は弱いままです。おそらく今後の試行錯誤と努力の中で、主人公は強さを得ていくのでしょう。定規で相手を挫くことができる、はなから強い、ピンキューの主人公とは、この点が大いに異なります。
「テニスの王子様」の越前リョーマのような、最初から並外れて強い設定も作品としては面白いですが、むしろ最初から強いよりは努力と経験で強さを積み上げていく作品が大きな支持を受けやすいように思われます。「ワンピース」「NARUTO」、そして「弱虫ペダル」がそんな例として思い浮かびます。
また、「少年ラケット」は1話1話の展開がゆっくりしているようにも感じます。あっさりと進んではいかないのです。これは、先ほどの3作品にも共通するところです。
「少年ラケット」はぜひ焦ることなく、特に1試合1試合を深く掘り下げて、かつ面白く展開してくれたら嬉しいですね^_^
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