僕は高校時代に仙台育英高校の近所に2年ほど住んでいましたので懐かしく思われました。出身地の代表校仙台育英高校を応援しますが、東海大相模は投手も打線も充実していますから、仙台育英の選手たちの頑張りを期待してやみません。
そんな決勝戦の前夜、紹介したい野球マンガは、三田紀房さんの『砂の栄冠』です。実は『週刊ヤングマガジン』で連載していたこのマンガ、この8月に最終回を迎えたのです。僕は昨日18日に読みました。ストーリーからまだ続く余地は残っていたので少し残念でしたが、うまく落ち着いた終わり方ではありました。
このマンガの独特なところは、高校野球とお金をテーマに描いていることです。受験マンガ『ドラゴン桜』や転職マンガ『エンゼルバンク』を世に出した三田紀房さんの冷徹な目が時に認められます。
主人公の七嶋裕之は将来を期待された高校生投手。夏の県大会決勝で負けて甲子園をあきらめかけますが、野球部のファンのトクさんから1000万円を託されて、再び甲子園を目指すことにするのでした。七嶋のさわやかさを演出するような打算的な一面。その時七嶋は黒色のタッチで描かれます。そしてそれを突き破るかのような誠実な一面。
正と負の重なり合いがこのマンガの魅力かもしれません。
他の野球マンガとは視点がちょっと違うこの『砂の栄冠』、これを機会にあなたもひも解いてみるのもいいかもです(^-^)
砂の栄冠(1) (ヤンマガKCスペシャル)/講談社

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