人間とは何か〜蒼き鋼のアルペジオを見終えて〜 | みかんともブログ

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特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
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テレビアニメ「蒼き鋼のアルペジオ アルス・ノヴァ」を見終えました。
マンガでも読んでいましたが、かなり見応えのある作品でした。
軍艦の精神を少女化したメンタルモデルと 人間の出会いが可能性を切り開いていきます。
僕はこの作品を視聴していて、マンガ本のときには思わなかったテーマを考えさせらてました。
それは、人間とは何かという問いです。
メンタルモデルは、至上の規則であるアドミラルコードに従う人工知能のようなものです。しかし、身体を持ち、主人公の千早群像たち人間と交流することで、内面が変容していきます。
感情は無駄な産物だ、兵器に意思は不要だというメンタルモデルたちは、自分たちは何者だという問いに逢着し、いつしか感情や意志を持つことの大切さを掴み取っていくのです。
人間たちは人間らしさとは何かと改めて気づかされていくのです。
EDの直前に表示される英文、ゴーギャンの有名な絵画のタイトルに由来するものでしたが訳せば

我々はどこから来たのか
我々は何者か
我々はどこへ行くのか

これはメンタルモデルばかりでなく、僕たち人間が直面し続ける問いでもあります。
とかく情が切り捨てられやすい昨今、実はそれがグーローバル化がもたらす、感情を排した「公正さ」の側面でもあるのですが、この作品から人間的な感情の大切さをメッセージとして強く受け取りました。

個人的には、メンタルモデルのタカオに共鳴していました。千早群像を慕いながらも群像とイオナとの絆に入り込めないのを知りながらも行動するタカオ。そんなタカオをとても切なく感じました。「アクエリオンEVOL」のジェシカにもキャラクターが重なりました。特に第10話のタカオの行動には、まさか…。落涙せざるを得ませんでした。見るであろう人を考え書けないのが残念です。全12話中の最高はあの10話、タカオ回と断言したいです。
この蒼き鋼のアルペジオは、見て損のない作品ですよ^_^