スポーツマンガと留学生~グローバル化の中で~ | みかんともブログ

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特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
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6月7日の京都新聞朝刊にこんな記事がありました。

バスケ男子「東山48年ぶりV、洛南撃破」

インターハイ男子バスケットの京都府予選で44連覇中の洛南高校がついに敗れたという内容でした。
洛南高校は実は『黒子のバスケ』の赤司征十郎(あかしせいじゅうろう)が通う洛山高校のモデルとされていますが、44年間連続でインターハイ京都府予選で優勝し続けたというのはすごいですね!
記事の小見出しに「留学生軸に一丸猛攻 東山」という小見出しもつき、留学生がシュートを決める写真が載っていました。
留学生はコンゴ人のパトリック君で2メートル6センチという長身を生かして次々とリバンドを奪いシュートを決めたそうです。ただし、チーム最多得点は岡田君でチームの連携が最大の勝因だと推察しました。

最近高校スポーツの大会で留学生の活躍が報じられています。
以前と異なるのは本当にいろいろな国から日本の高校に留学しているということです。
毎年12月の京都では、全国高校駅伝が開催されていますが、一昨年たまたま沿道を通りかかって、寒い中アフリカ系の選手が走っているのに出会って驚いたことがありました。

スポーツマンガでも留学生が登場するシーンが10年前に比べて増えた印象を受けます。
例えば、高校舞台のバスケマンガ『黒子のバスケ』にはセネガルや中国からの留学生が登場しますし、最近読んだバレーマンガ『ハリガネサービス』にはブラジル人の選手が出ていました。
このブログでも何度か取り上げているように、日本では経済のグローバル化が進み、人のグローバル化も進行しつつあります。高校スポーツに留学生が増えたのはその傾向が反映されています。
留学生で補強しやすい私立の学校がますます有利になる、留学生ばかり活躍すると高校スポーツが面白くなくなると負の部分を嘆くよりは、グローバル化の中で国内の高校生選手が鍛えられると正の部分も見たほうがよいかもしれません。留学生たちは日本に何か期待を持て来てくれています。また、国内の高校生選手にも緊張感をもたらすことでしょう。

今後スポーツマンガでは、どんな魅力的な留学生が登場するでしょうか。

45連覇ならなかった洛南高校は地元開催のためインターハイには出られるのですが、主将の寺嶋君はこう巻き返しを誓いました。
「全国でも留学生のいるチームと対戦する。守備をもっと高めたい」と。
戦いで大切なのはいつの時代も気概。