蟲師~日本の伝承文化の香気が薫る作品~ | みかんともブログ

みかんともブログ

このブログは、表現コンテンツが好きな人や表現活動に関心がある人に向けて書いています。
特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
あなたも試しにご覧あれ(^-^)

今日知り合いの20歳の男性からこんな質問を受けました。

外国人の友人からおすすめの日本のアニメはないかと聞かれたのですが、
何かいいものありませんか?

僕は海外でも人気のナルトやワンピースが初めはいいかもしれないと答えたところ、
その友人はマンガやアニメが好きですでにメジャーなアニメは見てるはずとのことでした。

そこですぐに
『蟲師』はどうかと答えました。

『蟲師』は1999年から講談社アフタヌーン系の雑誌で断続的に連載されているマンガで
アニメ化や実写版の映画化もされています。

一部近代化された架空の時代の日本が舞台になっており、
登場する人物、風景ともにノスタルジーを感じさせます。
僕は登場人物たちの服装や髪形、言葉から大正時代ぐらいの感覚でマンガを読んでいましたが、
作者の漆原友紀さんによれば、「鎖国を続けた日本」もしくは「江戸期と明治期の間にある架空の時代」の日本という設定とのことです。

主人公のギンコは、蟲師であり、蟲(怪奇現象を引き起こす精霊のようなもの)が引き起こすさまざまな事象に対応していきます。そこで語られる話しや価値観に日本各地で伝承されてきた文化の香気のようなものを感じる時がありました。庶民が黙々と守ってきた大切な思い、そんな目に見えない大切なものに触れられる作品だと思います。そこで『蟲師』をすすめたのでした。

『蟲師』をまだ見たことがない人は、胸にとどめておいてもらえたらと思います。
ある時胸の中の「蟲」が騒いだらたらぜひどうぞ(^-^)


蟲師 (1) アフタヌーンKC (255)/講談社

¥680
Amazon.co.jp