点滴2日目の朝。昨日の点滴のお陰で、おしっこはパットにたくさん出ていた。母は、ゼリーやヨーグルト、果物を少し食べたが、お茶やエンシュアはむせてほとんど飲めなかった。
訪看さんは、今日も500mlの皮下点滴をして下さった。
帰り際に、「もし毎日点滴する事になると介護保険の限度額を超えてしまい、超えた分が自己負担になります。先生に特別訪問看護指示書を出してもらうと、医療保険で2週間は毎日訪看が来る事ができるけど、どうしましょうか?先生に往診に来てもらいましょうか?」
と聞かれた。
私は、母のぷっくりとした顔や、「助けて〜!」と大声で叫ぶ元気がある事を思い、
「全然、きつそうじゃないし、わざわざ先生に来てもらうまではないと思います。」と言った。
2時位に点滴が終わりお昼ご飯。やっぱり、あんまり食欲がないみたい。布団の上に座らせて、ゼリーやお汁粉などをスプーンで口に入れるが飲み込めないみたいで、いつまでもモグモグしている。そして、ほとんど食べないまま途中で寝てしまった。
16時頃、訪看さんから電話があり、
「I先生が往診に行きたいと言われてますがいいですか?」との事だった。
「散らかってて恥ずかしいけどお願いします。」
と私は言った。
I先生は、18時頃に訪看さんと一緒に来られた。
「○○さ〜ん」と、先生が呼びかけるが、母は目も開けない。
先生は、母の顔を見て、
「顔がぷっくりしてるし、ほっぺたピンクやし、肌も全然かさかさしてないから大丈夫。もっと状態が悪いと思ってたよ。また調子が悪くなったら電話してね。」と、おっしゃった。
"やっぱりね〜!"と私は心の中で思った。
先生は、「お母さんの場合は、老衰だろうから食べ物を食べられなくなるのは自然な事。必要な時に点滴をしながら様子を見ていきましょう。
緊急の時は、救急車呼んだらダメよ。電話くれたら往診に来るからね。」と言って下さった。
心強いわぁ。
訪看さんも先生もついてると思うと安心だ。
I先生とは、母をこちらに呼んでからの付き合いなので、もう5年以上お世話になっている。
先生は、私と同じくらいの歳で、とても気さくで率直にものを言われる方だ。実家のある市の公立病院にも何年か勤めていたらしい。
最初に母が認知症の長谷川式のテストをしたら16点だったので、
「すごいね〜!半分以上取れたね。」
と、私は褒めたのだが、MRIなど検査の結果、
「中程度の認知症です!」って言われた。
先生は、母が徘徊して私が困ってたのも知ってるし、2度誤嚥性肺炎になった時も、毎日点滴に通ってお世話になった。
先生は、「○○さんは、今まで何度も危ない危機を乗り越えて来てるから、また元気になるよ。」
と、おっしゃって帰られた。
ありがとうございました。
訪看さんとI先生に感謝です。
自宅介護は、一人ではできない。
デイサービス、ショートステイ、訪問看護、在宅医療、主治医、ケアマネ、周りのいろいろな人に助けられてなんとか今までやって来られた。
本当に感謝です。
そしてこれからもよろしくお願いします。
うちの母は、今まで何度も復活して来た。
今回もゾンビのように生き返る事を信じよう!