せん妄 その4 | 91歳認知症母の介護日記

91歳認知症母の介護日記

91歳の認知症の母と2016年8月より同居しております。年々できることが少なくなり、話が通じなくなり、毎日イライラしたり怒ったり。介護のストレスや悩みを吐き出します。

 14時に脳神経外科の診察室に入っても、母は大暴れしていた。血圧を測るためにコート脱がそうとするが、寒いから脱がんと拒否。先生に当たり散らし、聴診器を引っ張ったり、先生を短い足で蹴ろうとしている。 

 私「昨日の晩からせん妄が出て、一睡もしてないんです。眠いはずなんですが寝ないんです。」と言うと先生は、

「こんだけ興奮してたら寝らんやろうね。強い薬で1回眠らせたら落ち着くと思う」とおっしゃって、リスパダールという薬を出して下さった。

ネットで調べると統合失調症の薬らしいが、認知症の患者にも不穏時に少量でよく効くらしい。

「何で急にこんなになったんでしょうか?」と聞くが、先生も「分からん」とおっしゃった。

私「5年前、ここに最初にお世話になった頃の母みたいですね。」と言うと、

先生も、「昔の元気があった頃みたいやね。」と笑っておっしゃった。

先生は、家の方が落ち着くから、家に連れて帰った方がいいと言われ、ベッドから落ちたらいけないので布団の方がいいとアドバイスされた。

 ショートステイを早退して家に連れて帰る事になったのだが、興奮しているので、ショートのスタッフさんが、車椅子に乗った母を家まで送って下さった。私は、急いで家に帰り、ベッドを折りたたみお布団を敷いた。ショートのスタッフさんに、母を車椅子で部屋まで連れてきてもらい布団に寝かせる。それからバタバタ食事の用意をして食べさせた。お腹が減っていたのか母は食事もお茶も全部平らげた。薬を飲ませたらすぐに目がトロンとなって眠りかけてる。あわててトイレに連れて行き布団に寝かせたら速攻寝息を立てて口を開けて寝た。

大騒ぎして、周りに迷惑かけたのに、グーグー寝てお気楽なばあさんだ。私は、認知症だけにはなりたくないなぁと改めて思った。


 それにしても、あんな小さな薬1錠で、あっという間に寝てしまう。薬は上手に使わないと怖いと思った。使い方を間違うと廃人になりそうだ。